研究課題/領域番号 |
13021255
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
江口 一久 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (90045261)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 印刷文化 / 木版画 / ベトナム / 民衆文化 / 年画 / ドン・ホー / ハン・チョン / ツーリスト・アート / 木版 / 民衆画 / 新年 / 観光 / 伝統文化 / ドンホー村 |
研究概要 |
ベトナム木版画のなかに仏教、道教、儒教、その他とかかわる民間の生活と密接した民間版画がある。現存する民間版画としてもっとも有名なのは、ドン・ホー版画とハン・チョン版画、それに「ハン・マー版画」がある。すでに、生産されていないものに、キム・ホアン版画がある。 ドンホー村ではおもに、グエン・フウ・サム、グエン・ダン・チェとチャン・ニャット・タンの三人とその家族が年画をつくっている。今日、年画が一般のあいだで利用されていないのは、現代人の考え方や思いをあらわすことができないからといえる。ハン・チョン版画の後継者は今、グエン・バン・ギエン一人しかいない。 民間版画は字句による祈願、象徴による祈願、同音が吉祥をしめすものによる祈願、字句と象徴による祈願、護符、新年の宗教的絵、滑稽な絵、愛国的な絵、鑑賞用の絵、霊媒信仰の神の絵に分類される。 ドンホー版画はおもにツーリスト・アート(観光用の土産物)に活路をみいだしているが、もはや、民衆のなかではいきていない。ハン・チョン版画は国立美術館で制作されており、高価で、美術愛好家によって購入されている。ハン・マー版画は霊媒信仰の神の絵が中心となっており、今日でも、民衆のなかでいきている。 仏国遠東学院にはドン・ホーとハン・チョン版画が所蔵されており、どれも、1960年以前のもので、紙や絵の具の質がわるいが、版画の全盛期を彷彿させる。
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