研究課題/領域番号 |
13024206
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
橋本 勝 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (40212138)
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研究分担者 |
石田 幸子 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (80003515)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | プラナリア / 再生抑制物 / 探索研究 / 脳再生阻害 / アンモニウムイオン / 脳再生抑制物質 / 化学的探索 / リュウキュウナミウズムシ / 飼育水 / ゲル濾過 / HPLC分析 |
研究概要 |
プラナリアは淡水及び海水に生息する扁形動物で、M.エッシャーのだまし絵でも知られるように、個体中央部での横切断すると、前横切片虫、後横切片虫の両者とも再生し、最終的に2個の完全個体となる。本研究では、プラナリア再生には何らかの化学物質が関与していると想定、探索研究を行なった。種々アッセイシステムを検討したところ、高濃度で飼育した飼育液中では脳を持たない後切片中の再生が著しく再現性良く阻害されることを見出した。この飼育液を凍結乾燥、或いは減圧濃縮後、同体積に再希釈した液も脳再生を阻害し、物質が関与が示唆された。この活性成分は、有機溶媒に抽出されず、熱にも比較的安定で、さらに、ペプチダーゼ処理を行なっても活性は維持された。しかし、ゲル濾過で活性の溶出位置に再現性がなく、ODSクロマトグラフィーを行なうと活性が消失した。 以上の実験結果から、無機物質の可能性が示唆された。飼育液を減圧濃縮するとカルシウム塩が不溶化したが、ろ過後も活性に大きな変化がなかったことから、カルシウム塩の可能性は否定された。最終的には、この脳再生阻害活性はアンモニウムイオンであることが判明したが、当時、中性水溶液を濃縮していることから、アンモニアの可能性は否定できると考えていたが、飼育液凍結乾燥パウダーには、飼育液の約半量のアンモニウムイオンが含まれており、約50ppmの塩化アンモニウム濃度で活性が再現された。
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