研究課題/領域番号 |
13024207
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大泉 康 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (00006355)
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研究分担者 |
斉藤 真也 (齊藤 真也) 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (80271849)
山国 徹 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (30333793)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 神経細胞分化 / β-ユーデスモール / ピクロシド / MAPキナーゼ / 神経成長因子 / PC12D細胞 / ホスホリパーゼC / カノコジオール / スカブロニンG / スカブロニンGメチルエステル |
研究概要 |
β-ユーデスモールはPC12細胞に対して[^3H]チミジンの取り込みを抑制しつつ、突起の伸展を引き起こした。同じくβ-ユーデスモールは細胞内Ca^<2+>濃度を上昇させた。外液のCa^<2+>を除去しても、大きな抑制は見られなかったが、ホスホリパーゼC阻害薬であるU73122をさらに加えると部分的に抑制された。またこの時、β-ユーデスモールは遊離イノシトールリン酸を増加させていた。さらにβ-ユーデスモールによってMAPキナーゼならびにCREBのリン酸化が促進されたが、U73122、MAPキナーゼキナーゼ阻害薬のPD98059、カルモジュリン阻害薬W-7およびPKA阻害薬H89によっていずれも阻害された。β-ユーデスモールによる突起伸展作用がU73122およびPD98059によって阻害されたことから伸展作用にはホスホリパーゼCおよびMAPキナーゼが関与していることが示唆された。 PC12D細胞においてピクロシド類はbFGF、スタウスポリンおよびジブチリルcAMPによる突起伸展を濃度依存性に促進したが、その作用はPD98059によって阻害された。PD98059はbFGF、スタウスポリンおよびジブチリルcAMP自身の突起伸展作用には影響しなかったことから、これらの情報伝達にはMAPキナーゼ非依存性経路とマスクされているMAPキナーゼ依存性経路の2つがあることが示唆された。bFGFおよびジブチリルcAMPによってMAPキナーゼがリン酸化されるが、ピクロシド類はMAPキナーゼのリン酸化自体には作用を示さなかったことから、ピクロシド類はMAPキナーゼ依存性経路の下流に作用していることが示された。
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