研究課題/領域番号 |
13024233
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
塚本 佐知子 金沢大学, 薬学部, 助教授 (40192190)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 癌 / 生理活性 / 細胞・組織 |
研究概要 |
本研究は、細胞周期に関連した酵母変異株に対する特異的な成長阻害活性を調べることによって、新規細胞周期制御物質を海洋生物から探索することを目的としている。 Stelletta属海綿の抽出物が出芽酵母変異株TC4-23-1に対して特異的な成長阻害活性を示したので、活性を指標にして精製を行なった結果、活性物質は抗カビ物質として以前単離されたstellettamide Aであった。この変異株はcdc64遺伝子に変異があるとされていたが、その変異とstellettamide Aの機能との関係を明らかにすべく研究を開始した。 まず、TC4-23-1株を四分子解析した結果、stellettamide A感受性は一遺伝子の変異に由来することが明らかとなった。マッピングの結果からcdc64はALA1(alanyl-tRNA synthetase gene)である可能性が示唆されたが、先んじてSchmidtにより報告がなされた。次に、TC4-23-1株に野生株のALA1遺伝子を導入したが、stellettamide A感受性は回復しなかった。したがって、stellettamide A感受性はTC4-23-1株に存在するcdc64以外の遺伝子に変異が生じているためと考えられた。 そこで、遺伝子ライブラリーを導入して相補能によるクローニングを行なったが、目的の遺伝子をクローニングすることはできなかった。次に、各種マーカーを有する酵母との四分子解析を行なったところ、目的とする遺伝子は第IV染色体のセントロメア近傍に存在すると考えられた。
|