研究課題/領域番号 |
13024240
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大場 裕一 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (40332704)
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研究分担者 |
近江谷 克裕 工業技術院, 大阪工業技術研究所, 主任研究官 (20223951)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 生物発光 / 生合成 / ウミホタル / アミノ酸 / ルシフェリン / トリプトファン |
研究概要 |
発光生物の化学的な発光メカニズムに関しては詳細な研究例が多くあるが、発光基質ルシフェリンの生合成研究に関する知見は殆どない。本研究では、ウミホタルを用いてこの問題に取り組んできた。昨年度までに我々は、ウミホタルのルシフェリンがL-トリプトファンから生合成されることを世界に先駆け明らかにした。本年度は、同様の同位体標識したアミノ酸のウミホタルへの投与実験から、トリプトファンの他にL-アルギニンとL-イソロイシンがルシフェリンの生合成基質となりうることを証明した。すなわち、1966年の岸・後藤らの予測-「ウミホタルルシフェリンは3つのアミノ酸から生合成されるだろう」-が37年ぶりに実験的に証明されたことになる。LC-MSなどの分析技術を使うことにより、こうした特異な構造を有する微量生体有機化合物の生合成経路が明らかにできたことは、今後の様々な生体鍵物質の研究発展に対しても大きく貢献できたものと自負している。
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