• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

さび菌の冬胞子形成誘導物質の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13024271
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関星薬科大学

研究代表者

河合 賢一  星薬科大学, 薬学部, 教授 (30061295)

研究分担者 細江 智夫  星薬科大学, 薬学部, 助手 (10287849)
野沢 幸平  星薬科大学, 薬学部, 助教授 (70180734)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードさび病菌 / コムギ赤さび病菌 / 冬胞子形成誘導物質 / LC-MS / カルボン酸 / アミノ酸 / L-プロリン
研究概要

さび菌類は長周期型の生活環をもつ異種寄生性の絶対寄生菌であり、夏胞子の反復感染によりしばしば激しい病害を引き起こす植物病原菌である。宿主植物上で冬胞子を形成する化学物質の単離・構造決定ができれば、本菌による病害の防除に有効な手段となるとともにさび菌の生活環の一部を解明する生物学的あるいは化学生態学的に意義あると考え、研究を進めてきた。
我々はコムギ赤さび病菌に罹病した収穫期直後のコムギ葉に最も強い冬胞子形成誘導活性が現れることを確認し、この時期に採集した罹病コムギ葉のメタノール及び水抽出エキスをHP21、CPC、HPLC等の分離手法を用いて、冬胞子形成誘導物質の分離・精製を行い、現在一番強い活性分画は数ng/ml程度まで濃縮されている。本誘導物質の構造解明の第一段階としてLC-MSを用いることとし、活性分画に常に存在するm/z130の偽分子イオンピークのHigh-MS結果から活性本体の分子式をC_5H_7NO_3と推定した。活性本体の構造確定には至っていないが、精製の過程で活性物質が低分子量の酸性物質であると推定されていたので、市販の種々のアミノ酸・カルボン酸を活性試験に付したところ、L-prolineにのみ弱い活性が認められ、現在のところアミノ酸・カルボン酸の類縁体を想定している。さらに、他のさび菌に罹病した種々の植物エキスのコムギ赤さび病菌に対する冬胞子形成誘導活性の有無について検討を行った。十数種のさび菌罹病植物を集め、エキスの活性を調べた結果、すべての罹病植物のメタノールエキスあるいは水エキスに何らかの形で冬胞子誘導活性が認められた。このことは冬胞子形成誘導物質が比較的広い範囲のさび菌で共通あるいは類縁のものであることを示している。今後は、さらに多くのさび菌の冬胞子形成誘導因子の共通性・変異度について検討を加えるとともに、他の植物でも冬胞子誘導活性を確認する予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Hosoe: "A Substance Inducing Teleospore Production in Wheat Leaf Rust, Puccinia recondita f. sp. tritici"Mycoscience. 42・3. 241-245 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi