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11Zレチナール13位置換体の合成と13位周辺オプシンアミノ酸残基との相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 13024273
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関京都薬科大学

研究代表者

上西 潤一  京都薬科大学, 薬学部, 教授 (50167285)

研究分担者 和田 昭盛  神戸薬科大学, 薬学部, 助教授 (80158683)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードレチナール / ポリエン / 立体制御 / 光異性化 / 光受容体 / クロスカップリン / 11Z-レチナール / 鈴木カップリング / 立体選択的反応 / エンイン
研究概要

本研究目的は、視覚蛋白質オプシンのリガンドである11Z-レチナールとその13位周辺に位置するオプシンアミノ酸残基との相互作用を調べるため、共役したペンタエン構造を有し13位を修飾した11Z-レチナールを立体化学を制御して合成することである。
平成14年度の本研究において以下のような新しい成果を得ることが出来た。
(1)有機合成としての第一の成果は、扱いが困難であったこのトリエニルホウ酸を用いて鈴木反応が可能になり、11Zタイプのレチノイドのみならず11位および13位他の立体異性体を含むレチノイド類の新規な合成法を確立できたことである。
(2)第二の成果は、13位にアリール基および環状エノンが置換した11Z-レチナール誘導体を選択的に合成できたことである。
(3)合成されたレチナール誘導体とオプシンとの結合実験を行なった。13位アリール置換11Zレチナールを合成したが、これらとオプシンとの結合形成は11Zレチナールの10分の1以下であったことから13位周辺の構造はかなりタイトなものであることが分かった。一方、9位上の置換基も立体的に嵩高いものでは結合能力は極端に低下するが、ある程度折れ曲がる置換基構造では若干取り込まれることから、次に13位と15位をメチレンユニットで環状に整えたエノンを合成した。ケトンとイミン形成はアルデヒドに比較してかなり遅いが、もしオプシンに取り込まれれば、296リジン残基とのイミン形成も可能と考えた。しかしながら、オプシンとの結合実験を行ったが、取り込みも弱く、リジンとの結合も行わないことが分かった。以上の結果から、11Zレチナールが取り込まれる13位周辺はメチル基だけが鍵のごとく収まるかなり制限された立体構造を保持していると揺測され、周辺蛋白質の柔軟性は期待できない構造を取っていることが判明した。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J.Uenishi, K.Matsui, A.Wada: "Trienylboronic acid, a versatile coupling tool for retinoid synthesis ; Stereospecific synthesis of 13-aryl substituted (11Z)-retinal"Tetranedron Lett.. 44・15. 3093-3096 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] J.Uenishi, K.Matsui: "Stereocontrolled Synthesis of Branched Enyne by Stepwise Cross-coupling Reactions of 1, 1-Dibromo-1-alkene"Tetrahedron Letters. 42. 4353-4355 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] J.Uenishi, R.Kawahama: "Preparation of (Z)-1-Bromo-1-alkene and Stereospecific Synthesis of Carbon Chain Conjugated Disubstituted (Z)-Alkenes"有機合成化学協会誌. 59・2. 121-130 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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