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体内に蓄積された内分泌攪乱物質の治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 13027212
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 義史  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (20302549)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード蓄積性内分泌撹乱物質 / ダイオキシン / 陰イオン交換樹脂 / ヒト
研究概要

蓄積性内分泌撹乱物質の体外排出法の検討
我々は、ダイオキシンをはじめとする蓄積性内分泌撹乱物質が胎児を含めた人体に存在していることを報告してきた。胎児期における高濃度の蓄積性内分泌撹乱物質への曝露は児の生育や知能発達に影響するとの報告もあり、生体中のこれら蓄積性内分泌撹乱物質を速やかに排出する方法を確立することが急務である。そこで、我々は第一に蓄積性内分泌撹乱物質の削減方法を検討するためのモデル動物の作製を試みた。また、第二に陰イオン交換樹脂であるコレスチミドによる蓄積性内分泌撹乱物質の体外排出効果についてヒトを対象として検討を行った。
実験方法
1)8週齢のHartley系雄モルモットに^3H-TCDDを経口投与した。一定期間の後各臓器を摘出し、臓器中^3H-TCDD濃度を測定した。
2)高コレステロール血症と診断された患者を対象とし、コレスチミドを投与。投与前及び投与後6ヶ月に血液を採取し、血中のダイオキシン及びPCB濃度を測定し比較する。
結果
1)各臓器中の^3H-TCDD濃度は投与した^3H-TCDD量に依存して増加していた。組織内^3H-TCDD濃度は脂肪で最も高くついで肝臓が高かった。高濃度投与では体内の蓄積が飽和している可能性が考えられた。0.05μg/kg/日の^3H-TCDDを5日間投与した後21日目の各臓器の^3H-TCDD濃度は投与終了後7日目にくらべ低下していた。21日目の血清中^3H-TCDD濃度は各種調査における血中ダイオキシン濃度高値例の濃度に相当すると考えられた。したがって、本モデルは通常の曝露における蓄積性内分泌撹乱物質の排出法の検討に有用と考えられた。
2)ヒトでの検討は11名の登録が終了した。このうち1名が副作用のため投与開始2ヶ月にて投与中止した以外は現在投与継続中である。本年度中にサンプルの採取及び測定が終了する予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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