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内分泌撹乱物質におけるIgE産生亢進物質の検索

研究課題

研究課題/領域番号 13027232
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関福井医科大学

研究代表者

藤枝 重治  福井医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (30238539)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードアレルギー性鼻炎 / IgE / 内分泌撹乱物質 / 花粉症 / IL-4 / ノニルフェノール / ビスフェノールA / ステレンモノマー
研究概要

最近、スギ花粉やハウスダストを抗原とするアレルギー性鼻炎が著しく増加してきており、その一つの原因として、内分泌撹乱物質の摂取を考えた。そこで26項目の内分泌撹乱物質うち、IgE産生亢進するものがないか検討した。まず環境庁、建設庁で進められている「河川水中の外因性内分泌撹乱物質の実態概況調査」の対象品目の中から、ビスフェノールA、ノニルフェノール、スチレンモノマー・4-ニトロトルエン、フタル酸ジシクロヘキシル、ジブチルフェノールの7項目をまず検討した。健康ヒト末梢血からリンパ球を分離し、IL-4、抗CD40抗体、各種内分泌撹乱物質(6点の濃度設定:1x10^<-5>Mから1x10^<-10>)とともに14日培養し、細胞上清を回収、上清中のIgEをELISA法にて測定した。培養後の末梢リンパ球を回収し、トリパンブルーによる細胞障害性を調べた。その結果、各種内分泌撹乱物質による末梢リンパ球に対する細胞障害性は、14日間の培養では認めなかった。7項目の内分泌撹乱物質のうち、ノニルフェノール:1x10^<-9>Mで有意な亢進を認めたが、その他の濃度では有意な亢進を認めなかった。それ以外のビスフェノールA、スチレンモノマー、4-ニトロトルエン・フタル酸ジシクロヘキシル、ジブチルフェノールの6項目は、IgEの産生を変動させなかった。しかし症例ごとで検討すると、20%から35%の症例頻度で約20%以上のIgE産生亢進が認められた。この頻度は、アレルギー性鼻炎の罹患率と類似しており、内分泌撹乱物質への反応性、しいては遺伝子多型へと発展しうると考えた。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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