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内分泌撹乱物質とアレルギー疾患との関連の検討

研究課題

研究課題/領域番号 13027233
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関信州大学

研究代表者

高本 雅哉  信州大学, 医学部, 講師 (90226928)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードアレルギー / 内分泌攪乱物質 / T細胞 / サイトカイン / ビスフェノールA / インターロイキン4 / アルキルフェノール / 施毛虫
研究概要

(1)ナイーブT細胞からのサイトカイン産生に対するピスフェノールA(BPA)の影響 非感作マウスの脾細胞をTh1サイトカインであるIFN-gやTh2サイトカインであるIL-4、IL-5の産生は、それぞれのサイトカインによって多少の濃度の差はあるもののBPAの添加により濃度依存的に激減した。また、A23187とPMAで刺激を行った場合もBPAの添加により濃度依存的なサイトカイン産生の減少をTh1サイトカイン、Th2サイトカイン双方において認めた。高濃度のBPAの添加による細胞のバイオアベイラビリティの低下が原因でサイトカイン産生の低下をまねいたと考えられる。
(2)Th2細胞からのサイトカイン産生に対するBPAの影響 旋毛虫感染マウスの腸間膜リンパ節T細胞からの旋毛虫抗原(TsSA)刺激によるIL-5の産生はBPAの添加量を30μMまで増やしてもほとんど影響を受けなかった。ところが、TsSA刺激によるIL-4産生はBPAの添加量が増えるに従って増大し、10〜30μMで最大となった。TsSA刺激を加えない場合でも、30μM程度のBPA添加にょるIL-4産生の増加が認められた。このことから、BPAがTh2細胞に分化したT細胞のみを刺激している可能性を示唆した。
(3)Th1細胞からのサイトカイン産生に対するBPAの影響 FCAを用いて犬蛔虫分泌排泄抗原で免疫したマウス脾細胞からのTh1/Th2サイトカイン産生はどちらも、ナイーブT細胞で見られた結果と同様に、高濃度のビスフェノールA添加によって濃度依存的に減少した。
(4)他のアルキルフェノール類の影響 以上の結果から、BPAはTh2細胞に働きTh2サイトカイン産生の増加を促していると考えられたので、オクチルフェノールやノニルフェノールについても同様の検討を行った。ノニルフェノールはほとんど影響を与えなかったものの、オクチルフェノールは10〜30μMでBPAとは逆にIL-4産生を抑制した。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takamoto M 他: "Study on measurement of parasite antigen-specific IgE level using anti-IgE monoclonal antibody and biotinylated antigens"Parasitol. Res.. 87(11). 919-923 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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