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内分泌撹乱物質による野生動物の生殖異常の解明とバイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13027234
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関岐阜大学

研究代表者

坪田 敏男  岐阜大学, 農学部, 教授 (10207441)

研究分担者 村瀬 哲磨  岐阜大学, 農学部, 助教授 (30303514)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード内分泌攪乱物質 / 猛禽類 / ダイオキシン / PCB / DDT / 生殖異常 / トビ / モニター生物
研究概要

これまでに内分泌撹乱化学物質(EDs)が猛禽類に何らかの影響を与えているとする報告が数多くみられる。PCB類はハクトウワシにおいて生殖低下と関連付けられ、DDEはハヤブサやチョウゲンボウにおいて卵殻薄化との関連が示唆されている。わが国でも猛禽類の個体数減少及び繁殖状況の悪化が報じられている。その主たる要因は生息環境の悪化にあると思われるが、EDsも何らかの影響を与えていると推測されている。そこで本研究では、猛禽類において影響が大きいと考えられるダイオキシン類、PCB類およびDDT類の蓄積濃度とその影響を調べた。また、EDsの繁殖学的影響を明らかにするにあたり、猛禽類の繁殖生理解明の端緒としてトビの精巣の形態学的観察を行った。
その結果、ダイオキシン類とP, P'-DDEに関して、何らかの影響が及んでいる可能性を否定できない蓄積が多くの猛禽類に認められた。繁殖期成鳥の検体が少なく、配偶子形成に関して十分な情報を得られなかったが、性腺に組織学的異常は認められず、これらの物質が発生学的影響を与えている可能性は低いと思われた。ダイオキシン類の蓄積傾向は種や生息地による食性の違いを反映していることが示唆され、今後食性を把握することにより猛禽類が地域の汚染状況のモニター生物として有用になり得ることが考えられた。しかし、影響や蓄積傾向を明らかにするには、食性や薬物代謝能、対象物質に対する感受性など、猛禽類に関するより詳細な研究が必要と思われる。トビ成鳥の精巣が季節により形態学的に大きな変化を遂げることが示された。更に詳細を知るには、より多くの、年齢の判明している個体に関し調べる必要がある。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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