研究課題/領域番号 |
13027266
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
粟生 修司 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (40150908)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ビスフェノールA / トリブチルスズ / ジエチルスチルベストロール / レスベラトロール / 視床下部視策前野性的二型核 / 青斑核 / オープンフィールド試験 / 性差 |
研究概要 |
A:本研究による知見 (1)行動への影響 母ラットに対してビスフェノールA(飲料水中に0.1、1、5ppm)、トリブチルスズ(餌中に5、25、125ppm)、ジエチルスチルベストロール(飲料水中に0.05ppm)を飲ませて生まれた子ラットが6週齢になった時点でオープンフィールド試験を実施し、全群において本来の性差(オスよりもメスのほうがよく動き、よく探索する)が消失することを見出した。レスベラトロール(飲料水中に5ppm)に曝露されたラットでは、オープンフイールド行動の性差は保持されていた。 (2)脳への影響 本来雌のほうが大きい青斑核の体積は、ビスフェノールAおよびジエチルスチルベストロール曝露ラットでは性差が逆転して雄のほうが大きくなり、レスベラトロールでは性差が消失していた。青斑核の細胞数の性差に関しても同様の傾向が見られた。一方、視床下部視索前野の性的型核の性差(雄のほうが大きい)は、ビスフェノールA、ジェチルスチルベストロール、レスベラトロールのどの曝露によっても影響を受けなかった。 B:現在進行中の研究 (1)行動への影響 上記化学物質曝露ラットにおいて、性差を示す他の行動試験を施行中である。 (2)脳への影響 脳内で性的二型性を示す上記の2つの核に対する種々の物質の影響をさらに検討するため、生後1日、11日、21日齢のWistarラットの脳を採取した。現在、これらの核におけるアポトーシス細胞出現の発達に伴う変化を解析中である。
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