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昆虫を指標にした内分泌攪乱物質の環境評価

研究課題

研究課題/領域番号 13027273
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関鹿児島大学

研究代表者

竹内 亨  鹿児島大学, 医学部, 教授 (00188161)

研究分担者 古川 龍彦  鹿児島大学, 医学部, 助手 (40219100)
安藤 清一  鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (80131986)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードエクジソン / 内分泌攪乱物質 / 昆虫
研究概要

本研究では環境の恵沢の継承のために、自然界の生物、特に昆虫の生態に影響を及ぽす化学物質の簡便かつ高感度な検索システムの確立を目指した。昆虫は哺乳類と異なりエストロゲンには反応せず、エクジソン(エクジステロイド)に反応する。そのためこれまでの実験系では化学物質の昆虫に対する内分泌攪乱作用を検出することができない。
そこで我々はエクジソン受容体(EcR)とその機能発現に必要なレチノールX受容体(RxR)を組み込んだヒト由来細胞を確保し、その細胞に改変したエクジソン応答エレメント(E/GRE)とエクジソンに応答することにより誘導されるβ-ガラクトシダーセ遺伝子、さらに薬物耐性を賦与するためにネオマイシン耐性遺伝子を導入した。Genicitin耐性並びにエクジステロイドの一種であるポナステロンAに対するβ-ガラクトシダーセ誘導活性を指標に、これらの遺伝子が導入され機能している細胞株(#6)を得た。
#6はエストロゲンには反応せず、数種のエクジステロイドと反応すること、エクジステロイドの種類により反応性が異なることが判り、化学物質の昆虫に対する影響の定量的評価に用いうることが示された。また#6は長期間の培養操作によってもエクジステロイドに対する反応性を失わず、凍結保存した#6を解凍し培養してもこれらの物質に対する反応性を保持していた。#6のダブリング時間はおおよそ24時間であり、培養は容易である。これらのことから、#6では導入された遺伝子群が長期間安定して発現することがわかり、化学物質の昆虫に対する内分泌攪乱作用の定量評価に適し、広く用いうる細胞であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ren X.Q.et al.: "Glutathione-dependent binding of a photoaffinity analog of agosterol A to the C-terminal half of human multidrug resistance protein"Journal of Biological Chemistry. 276. 23197-23206 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ohno N., et al.: "Expression of functional lung resistance--related protein predicts poor outcome in adult T-cell leukemia"Blood. 98. 1160-1165 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ikeda R., et al.: "Molecular basis for the inhibition of hypoxia-induced apoptosis by 2-Deoxy-D-ribose"Biochem. Biophys. Res. Commun.. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 竹内 亨: "活性酸素と健康-活性酸素ってなんだろう-がんとの関連から"鹿児島市医報. 40巻2号. 8-26 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 竹内 亨: "酸素高感受性生体システム(嫌気性菌)における酸化ストレス(別冊 医薬のあゆみ、酸化ストレス-フリーラジカル医学生物学の最前線)"医歯薬出版. 4(326) (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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