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内分泌攪乱作用の動物種差を比較できるアッセイ法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13027279
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関大阪府立大学

研究代表者

八木 孝司  大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (80182301)

研究分担者 川西 優喜  大阪府立大学, 先端科学研究所, 助手 (70332963)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード環境ホルモン / 内分泌撹乱物質 / アリルハイドロカーボン受容体 / ダイオキシン / レポーターアッセイ / リスク評価
研究概要

ダイオキシン様内分泌撹乱物質の作用の生物種差の問題を解決する一つの方法として、生物種独自のアリルハイドロカーボンレセプター(AhR)を持つバイオアッセイ系を構築し、ダイオキシン様作用物質のAhR系活性化の生物種差を明らかにすることを本研究で試みる。その最初の段階として本研究では、ヒトおよびマウスのAhR,Arntを発現する出芽酵母アッセイ系を樹立し、両種のAhR系活性化についての種差を考察した。
MILLER博士の方法に準じてヒトに代えてマウスのAhRとArnt遺伝子を染色体に持つ酵母を作製した。さらにCyp1A1プロモーターにβ-ガラクトシダーゼ遺伝子を結合したレポータープラスミドを酵母に導入した。
その結果、この酵母によってベータナフトフラボン、ベンツピレン、インディルビン、3_メチルコラントレンなどによるマウスAhr/Arnt系の活性化を測定できることがわかった。マウスまたはヒト遺伝子を持つ酵母を用いて、それらの化学物質によるAhR/Arnt系活性化を比較した結果、活性化はマウスとヒトで同程度か、マウスの方がやや強かった。ArntのQ-rich領域が欠失すると活性化が約1/100に落ちた。また2種類の組込型ベクターを使用し遺伝子組込み位置の異なる(染色体11番と3番)2種類の酵母を作製したが、3番染色体に組み込んだ方がわずかに活性化が強かった。
本結果は、動物実験からヒトへの内分泌攪乱物質のリスクを評価する上で重要である。引き続きヒト・マウスの他、ハムスターやモルモットなど生物種の数を増やし、アッセイ用酵母ライブラリーの充実をめざす。さらに河川水や大気浮遊塵などの環境サンプルをアッセイし、動物種差を調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中山亜紀: "ベンゼン代謝生成物による染色体異常誘発リスクの評価"放射線生物研究. 36巻・2号. 120-135 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 八木孝司: "クローズアップ実験法総集編"葛西文明〈(株)羊土社〉. 213 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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