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プラナリアを用いた内分泌攪乱物質のアッセイ

研究課題

研究課題/領域番号 13027284
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

星 元紀  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20012411)

研究分担者 松本 緑  慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (00211574)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードプラナリア / 内分泌撹乱物質 / ビスフェノールA
研究概要

扁形動物のプラナリアは線虫よりさらに原始的な生物と考えられているが、環境の変化に非常に敏感であり、また、分裂によって増殖する無性生殖と精子と卵を用いて増殖する有性生殖を使いわけるというユニークな生物である。自然界では、季節によって生殖方法が変化すると考えられているが有性生殖を行うプラナリアを食べさせることによって実験的に有性生殖を行う有性化個体へと性誘導させることもできる(Fig.1)。現在のところ、この性誘導の機構は全くわかっていないが、私はプラナリアの性形成にステロイド系物質が関与しているのではないかと考え、プラナリアに内分泌撹乱物質を作用させ、影響を調査している。また、線虫にも存在したステロイドホルモン受容体(SHR)遺伝子の探索を行い、分子生物学的な側面からもアプローチを試みている。リュウキュウナミウズムシというプラナリアの無性個体、有性化個体を様々な濃度のビスフェノールA水溶液中で飼育し、外部形態・内部組織の観察を行った。
今回の結果からビスフェノールAが0.25ppm以上の濃度の水中では生存できないことがわかった。他の生物種では、この濃度で異常が引き起こされたという報告はなく、この事からもプラナリアがモデル生物に適していると考えられる。プラナリアは非常に容易かつ安価で飼育することができ、汚染された水を数ml用意するだけで簡単に分析を行うことができる。今回の研究がプラナリア内分泌学の発展、生殖方法転換機構の解明につながると期待している。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kobayashi K et al.: "Signification of the sexualizing substance produced by the sexualized planarians"Zoological Science. (in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kobayashi K et al.: "Switching from asexual to sexual reproduction in the planarian Dugesia ryukyuensis : Change of the fissiparous capacity along with the sexualizing process"Zoological Science. (in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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