• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

DES等内分泌撹乱物質の胎児神経幹細胞スフェア形成阻害の分子メカニズム解析

研究課題

研究課題/領域番号 13027292
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

菅野 純  国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部・第1室, 室長 (90186172)

研究分担者 相崎 健一  国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部・第3室, 研究官 (40322086)
五十嵐 勝秀  国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部・第2室, 主任研究官 (30342885)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード内分泌攪乱物質 / エストロジェン受容体 / 神経幹細胞 / ニューロスフェア / Diethylstilbestrol / 網羅的遺伝子発現解析
研究概要

我々の検討により、エストロジェン受容体(Estrogen receptor:ER)が胎児神経幹細胞に発現していることが明らかとなった。よって、内分泌攪乱物質の胎児期暴露により、胎児神経幹細胞に何らかの影響が生じる可能性が考えられた。そこで、エストロジェン様活性を有する内分泌攪乱物質としてDES(diethylstilbestrol)を選び、in vivoおよびin vitroでのDES暴露の胎児神経幹細胞に対する影響の検討、およびその際の遺伝子発現影響の網羅的解析を行った。
ニューロスフェア法により胎児神経幹細胞を培養し、抗ERα抗体による免疫染色、ERα、βに対する定量RT-PCRによって検討した結果、ERは蛋白質レベル、RNAレベルともに胎児神経幹細胞で発現していることが明らかとなった。また、In vivo DES暴露により、大きなニューロスフェアの産生が抑制されたことから、ERの機能の攪乱は神経幹細胞に影響を及ぼすと考えられた。ニューロスフェア内のDES暴露に伴う遺伝子発現変化を明らかにするために、アフィメトリクス社のGenechipを用いた発現解析を行い、発現変動する遺伝子群を同定した。DES暴露胎児由来のニューロスフェアにおいて細胞周期制御関連遺伝子が発現抑制されており、DES暴露によって大きなニューロスフェアの産生が抑制される現象と矛盾しない。
In vivoで経胎盤的に投与したDESが、培養時にはDESは存在しないにも関わらずニューロスフェア形成に影響する事実は、DESにより神経幹細胞内で不可逆的な遺伝子発現影響が生じていることを示唆している。遺伝子発現制御領域のメチル化等エピジェネティックな変化の観点からメカニズムを検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi