研究課題/領域番号 |
13029022
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
徳山 英利 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (00282608)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2003年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | マイトマイシンC / FR900482 / 坑腫瘍剤 / ベンズアゾシン骨格 / ヒドロキシルアミンヘミアセタール / アルドール反応 / 抗腫瘍剤 / ベンゾアゾシン骨格 / 共役付加反応 / 光延反応 / FR-900482 / 1,3-双極子付加環化反応 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、先に達成したFR900482の全合成の合成経路を基盤としたマイトマイシンCの合成研究を行った。セリンより合成した光学活性末端アセチレンユニットと3-メチルカテコールより合成したオルトニトロヨードベンゼン誘導体を薗頭カップリングによって結合し、アセチレン部へのピロリジンの付加によりエナミンの形成を経て、対応するケトンへと導いた。8員環ベンゾアゾシン骨格の構築は、ニトロベンゼンスルホンアミドを用いた分子内光延反応によって行った。続いて、アミノアルコール部分のアセトナイド保護基を脱保護した後に、アミノ基をニトロベンゼンスルホニル化し分子内光延反応によってアジリジン環の形成を行うことができた。鍵となる8員環ベンズアゾシン骨格上へのヒドロキシメチル基の導入に関しては、種々の条件を用いたアルドール反応により直接的な導入を試みたが目的の反応は進行せず、脱水反応が進行したα,β-不飽和ケトンが得られた。そこで、得られた化合物からチオフェノールの共役付加、プンメラー反応と得られたアルデヒドの還元反応によって段階的にヒドロキシルメチル基を構築することに成功した。さらにベンゼン環部分を酸素とサルコミンによって処理して、キノン体へと変換することができた。マイトマイシンCの前駆体であるマイトマイシンAの合成に必要な変換は、渡環反応によるヘミアミナール構造の構築と、ヒドロキシメチル基へのカルバモイル基の導入であり、現在その変換について検討中である。
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