研究概要 |
Garnerアルデヒドからnojirimycin型キラル素子の4工程の効率的合成、4種のデオキシアザシュガー(deoxymannonojirimycin, deoxyallonojirimycin, deoxyaltronojirimycinおよびdeoxynojirimycin)の両エナンチオマーの合成およびそれらの各種グリコシダーゼ阻害活性をおこなった。L型1-deoxyallonojirimycinはD型では活性がないα-mannosidase阻害作用が観測されるなど興味ある結果が得られた。 第79回有機合成シンポジウム講演要旨集157-160、2001。(合成を中心に) Garnerアルデヒドに対してWittig反応でビニル化後RCM反応でfagomine型のキラル素子を合成してfagomine型アザシュガー四種全ての立体選択的合成に成功した。Fagomineを除いて初の全合成である。また両エナンチマーの各種グリコシダーゼ阻害作用を検討した結果L型にも活性が認められた。 D型の合成:Tetrahedron : Asymmetry, 2001, 12, 817-9. 両エナンチオマーの生物活性評価:第40回日本薬学会東北支部大会講演要旨集、31、200 Galactostatin型のキラル素子の開発に成功した。このキラル素子からのデオキシアザシュガーへの変換反応はnojirimycin型キラル素子からに比べて高立体選択的に進行することが判明した。3種のデオキシアザシュガーの両エナンチオマーの合成にも成功した.この際,アンチエポキシ体の加水分解反応で異常反応を見いだし興味ある多元素環状化合物(オキサアザビシクロ環)の創製ができた. 上記までの生物活性評価を第21回メディシナルケミストリーシンポジウム(京都)2001年11月に発表をおこなった.
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