研究課題/領域番号 |
13029043
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
巽 和行 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 教授 (10155096)
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研究分担者 |
大木 靖弘 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10324394)
松本 剛 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50311717)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | カルコゲン / メタラサイクル / 硫黄 / 付加環化 / 末端カルコゲニド / アルキンカルコゲノラート / ニッケル |
研究概要 |
これまでの我々の研究の結果、カルコゲン元素特有のレドックス活性と欠電子性前周期遷移金属錯体が連動させることによって、カルコゲン上が反応点となりうることを示す結果が得られた。これらの知見を踏まえて以下の手法による新規なメタラサイクル合成を検討している。 (1)遷移金端カルコゲニドへの多重結合化合物の付加環化反応による環状化合物の合成 タングステン上に3つの末端スルフィドを有する[Cp*M(E)_3]^-(E=S, Se)と、リン3重結合をもつホスファアルキンtBuC≡Pの反応を行った。その結果、2つの末端スルフィドとホスファアルキンの[3+2]付加環化生成物[Cp*M(E)(E_2PC^tBu)]^-が生成したことがNMRから予想されたが、単離にはいたらなかった。そこで、[Cp*M(S)(S_2PC^tBu)]^-を酸素酸化したところ錯体が酸化され、残っている1つの末端スルフィド部分がタングステン間を架橋した2核錯体が得られた。一方、[Cp*M(Se)(Se_2PC^tBu)]^-は過剰のtBuC≡P存在下ではタングステン部分が脱離し、2種類のセレノジホスホールを与えることがわかった。 (2)アルキンカルコゲノラート配位子上の多重結合を利用した新規な多元素環状化合物の合成 Cp^*_2ZrCl_2とアルキンチオラートの反応で合成できるCp^*_2Zr(SC≡CPh)_2を、トルエン中で加熱した。その結果、炭素-硫黄結合切断をともない、チオフェン環を有する錯体が生成した。一方、(dppe)Ni((SC≡CBu^t)_2を用いて同様の検討を行った場合には、ニッケルジチオレン骨格を有する錯体が得られることもわかった。他の遷移金属を用いた反応についても検討している。
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