研究課題/領域番号 |
13029055
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
丸岡 啓二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20135304)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | メタラ環状化合物 / 二点配位型ルイス酸 / 亜鉛化合物 / プロリン / 不斉アルキル化 / アミノアルコール / 不斉合成 |
研究概要 |
本研究では、メタラ環状化合物として環状チタン化合物、環状亜鉛化合物を選び、それら2分子の金属間距離をうまく調整することにより二点配位型ビス(メタラ環状化合物)を合成した。それによって、カルボニル基へのσ,σ-結合型を有する二点配位型ルイス酸としての活用を試み、精密有機合成、不斉合成の分野で従来、一点配位型メタラ環状反応剤では見られなかった反応性、選択性の獲得を目指した。本年度では、特にルイス酸反応で頻繁に用いられているチタン、亜鉛系金属にまとを絞った。すなわち、キラル源として(S)-プロリンを用い、ジベンゾフランから3段階で得られるホモキラルなビス(アミノアルコール)を二点配位型亜鉛系ルイス酸のスペーサーとして使うことによって、ジエチル亜鉛を用いるアルデヒドの不斉アルキル化を行った。例えば、(S)-プロリン由来のアミノアルコールをひとつだけ持つ、相当する一点配位型亜鉛系ルイス酸を使ってアルデヒドの不斉アルキル化を行うと、室温、7時問では、80%の収率でエチル化体が得られるが、その際の不斉収率はわずか1.5%eeであった。ところが、ホモキラルなビス(アミノアルコール)を二点配位型亜鉛系ルイス酸を用いると、同じ条件下では、収率70%、不斉収率75%eeになり、二点配位型ルイス酸を活用する手法の優位性を明らかにすることができた。なお、反応を0℃で行うと光学収率はさらに向上し、88%eeでエチル化体が得られた。
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