研究課題/領域番号 |
13029079
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山本 陽介 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50158317)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ポルフィリン / 酸化体 / 反芳香族 / CH-π相互作用 / ポルフィリン骨格の歪み |
研究概要 |
我々は、環周辺の立体障害のために骨格が歪んでいるオクタエチルテトラフェニルポルフィリン(OETPPLi2)とSOC12の反応の生成物が、酸化されたOETPP骨格を有することを見いだした。この化合物は、CH2C12によるCH-_相互作用によって安定化されていると考えられるが、この錯体のX線構造は、原系のOETPPH2と比較してもさらにひずんだ骨格を有していることが確かめられ、電通大岩崎・橋爪先生による詳細な解析の結果、N-Hを持たないことも確認できた。また、この錯体の骨格の結合長から、明らかな結合交替が観測され、この錯体が、16π電子骨格を有することがわかった。 またさらに、本年、オクタエチルテトラフェニルポルフィリンよりも、外周のアルキル置換基を大きくした新規化合物、オクタイソブチルテトラフェニルポルフィリン、を合成することができた。まだ、X線解析には成功していないが、上記の酸化体と同様の錯体の単離にも成功した。この化合物は、さらに原系の骨格の歪みが増加し、CH2C12以外の酸性度の高い化合物を取り込むことが期待され、現在、検討を行っている。
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