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イリダサイクルを経由する選択的合成反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13029096
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関横浜市立大学

研究代表者

武内 亮  横浜市立大学, 大学院・総合理学研究科, 助教授 (00216871)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードイリジウム / イリダサイクル / ジイン / アルキン / シクロ付加反応 / インダン誘導体 / フタラン誘導体
研究概要

CollmanはIrCl(N_2)(PPh_3)_2とdimethyl acetylenedicarboxylateとの反応によって初めてイリダサイクルを合成した。しかし、イリダサイクルを経由する触媒的シクロ付加反応はほとんど研究されておらず、その開発は著しく遅れていた。
α,ω-ジインの遷移金属錯体への酸化的環化によって生成するメタラサイクル中間体とモノインの反応は、多置換ベンゼン誘導体の合成法として有用である。我々は[Ir(cod)Cl]_2-dppe触媒存在下4位に2つエステル基を有する1,6-ヘプタジインが種々のモノインと反応し、インダン誘導体を高収率で与えることを見出した。用いるモノインによって反応条件が異なった。1-Hexyne,5-chloro-1-pentyneとの反応は室温で進行し、インダン誘導体がそれぞれ収率84%,86%で得られた。その他のモノインとの反応では加熱を必要とした。Phenylacetylene,propargylic alcohol,propargylic ether,propargylic amineとの反応では、インダン誘導体がそれぞれ収率83%,86%,66%,65%で得られた。本環化反応では、アルコール、ハロゲン、エーテル、アミンなどの種々の官能基を持つモノインを用いることができた。
本環化反応では、ジインとして1,6-ヘプタジイン誘導体以外にdipropargylic etherも用いることができた。dipropargylic etherと1-hexyneの反応ではフタラン誘導体が収率63%で得られた。
これらの反応では、α,ω-ジインのイリジウム錯体への酸化的環化によって生成するイリダサイクル中間体を経由して進行すると考えられる。このように、イリダサイクルを経由する触媒的シクロ付加反応を開発することができた。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] R.Takeuchi, S.Tanaka, Y.Nakaya: "Iridium Complex-Catalyzed [2+2+2]Cycloaddition of α,ω-Diynes with Monoalkynes:A New and Efficient Catalyst for Cyclotrimerization of Alkynes"Tetrahedron Letters. 42・16. 2991-2994 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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