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ポルフィリンJ会合体の階層構造形成と光電子機能の時空間制御

研究課題

研究課題/領域番号 13031015
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京大学

研究代表者

瀬川 浩司  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50216511)

研究分担者 城田 秀明  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00292780)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードポリフィリン / J会合体 / 電子移動 / エネルギー移動 / エキシトン / 分子励起子 / H会合体 / 光電子機能
研究概要

1.プロトン化TSPPのJ会合体とH会合体の形成制御
本研究では、あらかじめアニオン性ポルフィリン(TSPP)とカチオン性ポルフィリン(TMPyPまたはTAPP)を静電的に会合させ、その後に酸を加えることで、ブロトン化したフリーベースポルフィリンのH会合体を生成させた。TSPP-TMPyP会合体では僅かにJ会合体も生成するが、TSPP-TAPP会合体ではH会合体のみを選択的に生成することに成功した。
2.水溶性置換基をもたない種々のフリーベースポルフィリンのJ会合体形成
ポルフィリンの周辺置換基として、水溶性置換基をもたないフリーベースポルフィリンのJ会合体形成を検討した。フリーベースポルフィリンの塩化メチレン溶液に硫酸水溶液を滴下すると、塩化メチレンと水の界面に不溶性のポルフィリンJ会合体薄膜が生成することが明らかとなった。このJ会合体の薄膜は、ガラス基板上にすくいとることができる。どのJ会合体も、ソーレ帯とQ帯のそれぞれに対応し大きく長波長シフトしたJ吸収帯を示すが、ソーレ帯のJ吸収帯がほぼ480nm付近に現れるのに対し、Q帯のJ吸収帯はmcso位置換基に依存し650nmから760nmまでの広い範囲に現れる。一方、meso位フェニル基の3,5位や2,6位に置換基を持つポルフィリンの場合、ほとんどJ会合体は形成されなかった。これは、立体障害によるものと考えられる。これらのJ会合体の場合、プロトン化してカチオンになったポルフィリン環の対イオンは硫酸アニオンであり、ポルフィリンJ会合体の形成に必要な静電的安定化は、分子内のアニオン性置換基である必要はないことを示している。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shinsuke Okuda: "Substituent-control Exciton in J-aggregates of Protonated Water-insoluble porphyrius"J.Amer.Chem.Soc.

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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