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一本鎖DNAをテンプレートにした金属錯体の機能的集積化

研究課題

研究課題/領域番号 13031018
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京大学

研究代表者

塩谷 光彦  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)

研究分担者 田中 健太郎  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40281589)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードDNA / 集積型金属錯体 / 鋳型合成 / 核酸塩基 / X線構造解析 / 亜鉛錯体
研究概要

本研究は、金属イオン誘起型人工DNAを用いて、鋳型DNAの分子情報を転写する手法を確立し、新しい分子情報伝達システムを創出することを目的としている。具体的には、一つの核酸塩基と二つの金属配位部分を有する四つのビルディングブロックが金属錯形成により主鎖を形成するような人工DNAを合成した。4種類の天然型核酸塩基のいずれか一つと二つの金属結合部位を分子内にもつ4種類の構造ユニット(A, T, C, Gに対応)を数工程で合成し、これらのうちアデニン誘導体がZn^<II>イオンとの錯形成を介し、一次元鎖状構造を形成することをX線構造解析により明らかにした。このZn^<II>鎖状錯体と、チミンオリゴマーである(dT)_<70>との相互作用を融解実験で調べたところ、天然型DNAと同様に260nmの吸収に淡色効果が見られ、二本の鎖がハイブリッドしていることが示唆された。次のアプローチとして、天然型ヌクレオシドにより近い構造をもつ金属配位型人工ヌクレオシドを検討している。まず、チミジンの3'-と5'-水酸基をアミノ基、チオール基、メチルチオ基に変換したものを合成した。また、これらの合成中間体の塩基交換反応により、アデニン誘導体に変換できることも見出した。二つの置換活性な配位座をもった白金錯体やパラジウム錯体の存在下、これらが一本鎖鋳型DNA(例えば、polydA)上でどのように配列するかについて現在検討している。これらのシステムを、メッセンジャーRNAをターゲットとする新アンチセンス法や、鋳型DNAのもつ分子情報の転写などに展開する予定である。
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報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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