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音響的手法による微粒子分散複合材料の階層構造の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13031044
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関名古屋大学

研究代表者

香田 忍  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10126857)

研究分担者 松岡 辰郎  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (60252269)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード超音波顕微鏡 / モルフォロジー / 漏洩擬似縦波 / PVC樹脂 / V_z曲線 / 擬集状態 / 階層構造 / 微粒子分散高分子材料
研究概要

本年度はPVCをマトリクス材とした微粒子分散複合材料について、超音波顕微鏡および光学顕微鏡を用いてミクロ構造と音響特性の解析を行った。分散質はガラスビーズ、炭酸カルシウムを用いた。
光学顕微鏡および超音波顕微鏡によるモルフォロジーの観察からPVC樹脂は成型時の圧力、温度によってWell-dispersed structure, Pseudonetwork structure, Flocculated structureの3種類の凝集状態が異なる構造を持つことが明らかになった。また、ガラスビーズ、炭酸カルシウムを分散させたPVC樹脂材料においても同様の構造が確認できた。
超音波顕微鏡のBスコープから得られるVz曲線を低デフォーカス領域で解析することで、漏洩擬似縦波(LSSCW)の音速度測定範囲を100μm以下にすることができた。
PVC樹脂材料および微粒子分散PVC材料において、PVCマトリクス部のLSSCWの音速度を測定したところWell-dispersed structure部に比べFlocculated structure部が小さかった。
電子顕微鏡によるPVCグレインの観察結果を踏まえるとWell-dispersed structure部は成型時にPVCグレインが崩壊した後に再形成された部分で、Pseudonetwork structure部はグレイン粒子の崩壊が未完全なまま再形成された部分、そしてFlocculated structure部はグレイン粒子が崩壊せずに凝集した部分であることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Koda et al.: "Acoustic Analysis of Composite Soft Materials. 1. Characterization of the Core and Boundary Layer from Compressibility of Core/Shell Particles Disperesed in Poly(vinyl chloride)"Journal Applied Polymer Science. 81・7. 2089-2094 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] G.Yamada et al.: "Morphology and Sound Velocity of Plasticized Polyvinylchloride by Scanning Acoustic Microscope"Japanese Journal of Applied Physics. 40・5B. 3593-3594 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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