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哺乳類嗅球を構成する神経前駆細胞の移動機構を探る

研究課題

研究課題/領域番号 13035003
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東北大学

研究代表者

野村 真  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10323007)

研究分担者 大隅 典子  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00220343)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード脊椎動物 / Pax6遺伝子 / 嗅球 / 終脳 / 神経細胞移動 / 細胞移植 / 器官培養 / 遺伝子導入
研究概要

脊椎動物の終脳先端部に形成される嗅球は、嗅覚系の一次中枢として極めて重要な役割を担っている。興味深いことに転写因子であるPax6の遺伝子異常ラット胚(rSey^2/rSey^2)は、嗅球の位置異常という表現系を示す。そこで本研究では、このrSey^2/rSey^2胚を材料として嗅球発生におけるPax6遺伝子の機能解析を行い、嗅球発生の分子機構の解明を目指した。
1)分子実験発生学的手法によるrSey^2/rSey^2胚の嗅球位置異常の解析
哺乳類全胚培養系と終脳器官培養系を用いて、神経上皮細胞の標識、嗅球神経前駆細胞の移植、嗅上皮の除去、並びに外来性Pax6遺伝子の強制発現といった実験を行った。その結果、a)rSey^2/rSey^2胚の嗅球位置異常は、嗅球神経前駆細胞(僧帽細胞前駆細胞)の移動パターンの異常によってひき起こされている。b)この細胞移動パターンの異常は細胞非自律的な異常であり、rSey^2/rSey^2胚の終脳組織におけるPax6遺伝子の機能が失われたことに起因することを明らかにした。
2)発生期の終脳において嗅球発生を制御する遺伝子の探索
発生期の終脳に発現しており、rSey^2/rSey^2胚においてその発現パターンが変化している遺伝子を探索した結果、fgf-receptorであるfgfr1、fgfr2、fgfr3、fgfr4の発現レベルがいずれもrSey^2/rSey^2胚終脳で減少していることを見い出した。今後、fgfシグナルと嗅球の形態形成との関連の解析が必要である。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hirata, T., Nomura, T., Takagi, Y., Sato, Y., Tomioka, N., Fujisawa, H., Osumi, N.: "Mosaic development of the olfactory cortex with Pax6-dependent and -independent components"Brain Res Dev Brain Res. 136. 17-26 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi, M., Sato, K, Nomura, T., Osumi, N.: "Manipulating gene expressions by electroporation in the developing brain of mammalian embryos"Differentiation. 70. 155-162 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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