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IL-4非依存性の新規のTh2細胞分化誘導因子の固定とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 13037006
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関特殊法人理化学研究所

研究代表者

渋谷 和子  理化学研究所, 免疫系受容体研究チーム, 研究員 (00302406)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード免疫応答 / アレルギー / Th1細胞 / Th2細胞 / 分化誘導 / サイトカイン非依存性 / LFA-1 / CD226 / Th1 / Th2 / 分化誘導因子 / DNAM-1
研究概要

I型アレルギーや自己免疫疾患をはじめとする様々な疾患において、Th1細胞とTh2細胞の不均衡が病態に密接に関与している。Th1細胞とTh2細胞はともに同一のCD4陽性ナイーブT細胞から分化するため、Th1/Th2分化メカニズムの解明は病態解明への糸口となる。
CD4陽性ナイーブT細胞への遺伝子導入は、ナイーブT細胞からTh1/Th2細胞への分化の分子メカニズムの解析においてきわめて重要な手段である。しかし、現在広く普及しているオンコレトロウイルスベクターによる遺伝子導入法は、ウイルスゲノムが宿主染色体に組み込まれる時に宿主細胞の分裂が必要なため、非分裂細胞期のナイーブT細胞への遺伝子導入には利用できない。そこで、今回私達は非分裂細胞にも感染し、ウイルスゲノムを宿主染色体に組み込むことができるレンチウイルスを基に作成されたベクターを用いてCD4陽性ナイーブT細胞への遺伝子導入系の確立を試みた。その結果、70%以上のナイーブT細胞にナイープマーカーの発現を維持したまま遺伝子を導入することに成功した。また、遺伝子導入後も99%以上の細胞がG1/G0期にとどまっており、Th1/Th2分化能も保持していることが確認できた。
前年度の本申請課題で私達は、CD4陽性ナイーブT細胞上に発現する接着分子LFA-1刺激によるTh1分化誘導を観察した。また、私達は先にT細胞上のCD226がLFA-1シグナルのシグナルトランスデューサーとして機能している可能性を報告した。そこで、今回私達は上記で確立した系を用いて、CD4陽性ナイーブT細胞にドミナントネガティブ型CD226を遺伝子導入し、その後LFA-1刺激したところTh1細胞分化誘導の阻害が認められた。このことよりCD226がLFA-1を介するTh1細胞分化誘導刺激におけるシグナルトランスデューサーとして機能していることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Murata H.: "T cell receptor repertoire of T cell in the kidneys of patients with lupus nephritis"Arthritis. Rheum.. 46. 2141-2147 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Iwama A.: "Reciprocal roles for C/EBP and PU.1 transcription factors in Langerhans cell commitment"J. Exp. Med.. 195. 547-558 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 渋谷和子, (住田孝之編集): "EXPART膠原病・リウマチ"診断と治療社. 445 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tokoro Y.: "Molecular cloning and characterization of mouse Tspan-3, a novel member of the tetraspanin superfamily, expressed of restung dendritic cells"Biochem.Biophys.Res.Commun. 288. 178-183 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Shimizu Y.: "Fca/m receptor is a single gene-family member closely to polymeric immunoglobulin receptor on chromosome"Immunogenetics. 53. 709-711 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 渋谷和子: "LFA-1/DNAM-1によるTh1細胞の誘導"臨床免疫. 36. 366-372 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 渋谷和子: "Th1/Th2細胞と自己免疫疾患"診断と治療社. 445 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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