研究課題/領域番号 |
13037015
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
森尾 友宏 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30239628)
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研究分担者 |
野々山 恵章 防衛医科大学校, 教授 (40280961)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | Ku70 / 80 / TCF1 / HMG / CD95 / 転写調節 / degradation / class switch / IL-4R / CD40 / Fcε receptor / gene regulation |
研究概要 |
#1 Ku70/80とTCF1/LEFファミリータンパクの会合とその部位の同定 CD40細胞内領域でKu70/80と会合する部位のホモロジー検索から、Ku70/80がTCF1と会合することが明らかになった。TCF1はHigh Mobility Group (HMG)タンパクであるが、Sox11, HMG2などはKuと会合し、Sry, Sox4, Sox22などは会合しなかった。さらに結合部位を同定するため、Ku70を7つ、Ku80を8つの部位に分けてGSTとの融合タンパクを作成した。まずKu70が会合に関与していることが明らかになり、N末端とC末端の両方に会合部位があるらしいことがわかっている。 #2 Ku70/80とTCF1の会合の生理学的意義の検討 TCF1とβ-cateninで転写調節されるレポーター遺伝子アッセイ系を用いて、Kuの関与を検討したところ、dominant negative (DN) Ku80は転写を抑制し、Ku70/80がTCF1/β-catenin転写系に重要であることが明らかになった。 #3 Ku70/80によるCD95の発現調節の解析 CD95の5'UT領域におけるKu70/80の会合部位を検討した。また5'UTをluciferase reporter gene systemに導入し、DN Kuの効果を検討し、その抑制効果を確認した。 #4 新規免疫抑制剤TautomycetinのKuに対する作用の解析 TautomycetinはT細胞特異的にアポトーシスを誘導するが、その際にKu70/80の分解を伴っていることを見出した。Ku70/80の分解はcaspaseカスケードによるものが少なくとも一部関与していることが判明している。 #5 Ku70/80欠損患者の探索 Ku70/80の変異によりB細胞 and/or T細胞異常をきたす疾患がないか、重症複合型免疫不全症患者を中心に検討を加えた。
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