研究課題/領域番号 |
13041038
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 亘彦 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (00191429)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 大脳 / 視床 / BDNF / NT3 / 層特異性 / 軸索成長 / 器官培養 / 大脳皮質 / 軸索誘導 / 標的認識 / 遺伝子発現 / 領野 / ラット |
研究概要 |
脳内の神経回路形成の磯構を明らかにする上で、視床から大脳反質への投射は適した系の一つである。本研究では、この視床皮質投射におけるニューロトロフィン及び細胞表面分子並びに細胞外マトリックス分子の影響を明らかにするために、視床皮質投射系の形成に対するニューロトロフィンの役割を明らかにすることを試みた。そのために培養下における視床ニューロンの軸索伸長を解析した。ラットの胎生15日目の視床組織片を、コラーゲン基質上あるいは一旦ホルマリンで固定した大脳皮質切片上(生後7日目)で、BDNF、NT3のニューロトロフィン存在下(各200nM)で2-7日間培養した。コラーゲンゲル内あるいはコラーゲン塗布膜上ではBDNFを添加することで視床ニューロンの軸索伸長が著しく促進され、促進距離が約倍近くに増加した。それに対して、NT3存在下では顕著な変化は見られなかった。一方、固定皮質切片上ではNT3の添加によって軸索伸長が約1.5倍増大し、BDNF存在下でも軸索伸長は増大したが、約1.2倍程度に過ぎなかった。さらに、NT3存在下では層での軸索伸長の違いもあり、表層での軸索がより強く促進される傾向が見られた(表層ではNT3添加により1.7-1.9倍に増加するが、深層では1.2-1.4倍程度)。以上、発達期の視床ニューロンの軸索伸長はコラーゲンにおいてはBDNF、固定切片上ではよりNT3によって促進されたことから、BDNFとNT3による基質に依存した軸索伸長の制御機構が存在することが示唆された。
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