研究課題/領域番号 |
13043031
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 直正 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40094445)
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研究分担者 |
田中 秀和 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70273638)
平 英一 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60263240)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | Amida / 精巣 / 精子形成 / 減数分裂 / Cdc2 / リン酸化 |
研究概要 |
Amida(251aa)は、脳に特異的な最初期遺伝子Arc(activity regulated cytoskeleton-associated protein)と結合する蛋白質として、申請者らが単離した新規蛋白質である。Amidaが、脳に比べて精巣に数十倍多く存在していることを見出した。Arcは精巣にほとんど存在しないことより、精巣でのAmidaは独自の機能を有していることが考えられるので、精子形成を中心にAmidaの機能を調べた。発達期の精巣において、Amida mRNAが精子形成の減数分裂期に増加すること、さらに、腹腔内精巣を作製したときに、Amida mRNAの発現減少が、減数分裂細胞の細胞死とよく一致した。また、in situ hybridizationでは、Amida mRNAが精母細胞に、免疫組織化学では、精母細胞および半数体精子に限局していることが分かった。一方、培養細胞に過剰発現させると、細胞分裂の抑制G2/M期で引き起こすことを見出した。また、Amidaの構造解析より、2つの核移行シグナルの間の部分が細胞周期抑制に関与しており、かつ、この領域にDNAとの結合活性が存在した。セリン180が、Cdc2キナーゼにより特異的にリン酸化されることを見出した。この部位のリン酸化により、DNAとの結合活性が減少することを見出した。以上のことより、Amidaが精子形成、特に減数分裂と深く関わっていることが示唆された。
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