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ES細胞の増殖から分化への切り換えにおける翻訳調節因子NAT1の役割

研究課題

研究課題/領域番号 13043035
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

山中 伸弥  奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 助教授 (10295694)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードES細胞 / p27kip1 / G1アレスト / 翻訳調節 / RNA結合蛋白質
研究概要

胚性幹(ES)細胞は哺乳動物の早期胚より分離された細胞で、特定の培養条件下では未分化なまま高速で増殖するが、条件を変えると種々の細胞へと分化し、増殖は著しく遅くなる。ES細胞が増殖から分化へと切り換わる時の分子機構はほとんどわかっていないが、私達はこれまでの研究の結果、切換えは2段階で行われ、第2過程には翻訳調節因子NAT1が必須であることを見いだした。NAT1は特定mRNAのIRES(internal ribosome entry site)に結合し、その翻訳調節を行うと考えられている。本研究においては次の3つのアプローチによりNAT1が細胞周期調節において果たす役割を解明しており、それぞれの今年度の研究実績とともに示す。
1.NAT1遺伝子破壊ES細胞において異常な動態を示す細胞周期調節因子の探索。
今年度の研究により分化誘導に伴うp27Kip1蛋白質の増加が、NAT1遺伝子破壊ES細胞においては抑制されていることが明らかとなった。
2.既知のIRES配列の解析
今年度の研究においてレポーター遺伝子によるIRES活性解析を行った結果、NAT1遺伝子破壊ES細胞においてはp27Kip1の5'非翻訳領域に存在するIRES活性が異常をきたしていることが明らかとなった。
3.NAT1結合mRNAの同定
今年度は正常およびNAT1遺伝子破壊ES細胞から蛋白抽出液を回収し、抗NAT1抗体による免疫沈降を行った。今後、共沈降しているmRNAを正常ES細胞とNAT1^<-/->細胞の間で比較し、NAT1に特異的に結合するmRNAを同定して行く予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamanaka, S.: "Quantitative assessment of DNA microarrays-Comparison with Northern blot analyses"Genomics. 71. 34-39 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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