研究課題/領域番号 |
13043039
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
関口 猛 九州大学, 大学院医学研究院, 助手 (60187846)
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研究分担者 |
中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
46,700千円 (直接経費: 46,700千円)
2005年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2004年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
2003年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
2002年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2001年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | GTR1 / GTR2 / RRAG A / RRAG C / nucleolus / RNA helicase / ubiquitin ligase / SCF complex / protein degradation / RCC1 / Rag A / RNA結合タンパク / KPC / p27 / ユビキチン化 / ユビキチンリガーゼ / プロテアソーム / RNA結合タンパク質 / Skp2 / p27^<Kip1> / RagA |
研究概要 |
関口は、細胞周期の進行に関わる遺伝子のうちでタンパク質の輸送に関わるものを明らかにしようという観点から、タンパク質の核への輸送やmRNAやタンパク質の核外への輸送などに働くGタンパク質のRanのGEF(グアニンヌクレオチド交換因子)であるRCC1とそれに機能的に関連する遺伝子の解析を行ってきた。本研究期間内に、RCC1の酵母の相同遺伝子であるPrp20pの関連タンパクのGtr1pがRan結合タンパクであるYrb2p,リボソーム生合成に関わるRpc19,Nop8と相互作用し、それぞれの機能に影響することを示した。GTR1の人間の相同遺伝子であるRRAG Aが、G蛋白質のRRAG C, RRAG Dや核小体タンパク質Nop132と相互作用することを明らかにした。さらに、RCC1関連遺伝子のDDX3 RNAヘリカーゼの温度感受性変異株tsET24を分離し核外輸送や細胞周期の進行に重要なサイクリンAの合成などに働くことを示した。 中山は、細胞周期の進行に関わるユビキチンリガーゼのノックアウトマウスを作製し、それが細胞周期に与える影響を個体レベルで検討している。特にSCF複合体型ユビキチンリガーゼであるSCF/Skp2とSCF/Fbw7を中心に解析を進めてきた。SCF/Skp2は主にp27を標的としてそのユビキチン依存的なタンパク質分解を誘導するが、Skp2ノックアウトマウスは体が小さく、逆に細胞は巨大化していた。さらに肝臓を部分切除すると、細胞は全く分裂せずに体積を回復することを確認した。これは個々の肝細胞がさらに巨大化することで細胞分裂なしに体積を増やしていた。またSkp2に依存しないでp27を分解する新酵素KPCを発見した。Fbw7ノックアウトマウスは胎生期に血管異常を起こして死亡することが明らかとなった。
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