研究課題/領域番号 |
13043045
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
池田 啓子 自治医科大学, 医学部, 講師 (10265241)
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研究分担者 |
川上 潔 自治医科大学, 医学部, 教授 (10161283)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | SIX1 / 細胞周期 / 血球分化 / マイクロアレイ / 細胞増殖 |
研究概要 |
転写因子Sixタンパク質の細胞周期への役割を明らかにすることを目的とした。 成果(1)血球細胞分化Lineageに伴うSIX1発現の消長。成人骨髄から、造血幹細胞を採取し、種々の薬剤により分化を誘導した場合に内因性SIX1発現の変化をRT-PCR法にて検証した。SIX1は未分化細胞で少量発現し、赤血球、巨核球いずれの分化系列においても、分化刺激後2日目でその発現が増加し、4日目で多少低下した後、6日目で、再び発現が顕著に増大した。なお、細胞は分化刺激後6日目においては、分化系列が進行する一方、増殖能も増加していた。 成果(2)血球系細胞株における発現。HL60(C)細胞株では増殖培地下で強発現が観察された。HL60(C)はPDBuまたはAraCにより分化を誘導し、誘導開始後1,2,3,4日目の細胞からmRNAを調製しノザン法にてSIX1の発現量を調べた。分化誘導・増殖能消失と同時に顕著にSIX1の発現レベルが顕著に低下した。この現象は赤血球、巨核球等の分化系譜にはよらなかった。これらの細胞株は、分化とともに増殖能が低下する。 成果(3)血球系細胞株へのSIX1の強制発現による増殖能の変化。SIX1の強発現に用いる、野生型および、DNA結合能を欠く変異型を作成し、K562細胞に形質転換を行った。この際、SIX1遺伝子産物を発現する細胞は、同時にGFP遺伝子産物を発現させ、GFP陽性細胞群について、細胞周期を調べた。SIX1の強制発現により、S期の優位な増加が観察された。DNA結合能を欠く変異型SIX1も野生型と同程度のS期の優位な増加が観察された。さらに細胞同士の接着性の増加が観察された。 成果(4)標的遺伝子の同定。野生型SIX1の強制発現株のマイクロアレイにより、種々のサイトカインや接着因子の有意な発現増強が観察された。
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