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細胞周期調節に関与するRNA結合蛋白質の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13043054
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関理化学研究所

研究代表者

松本 健  理化学研究所, 細胞生化学研究室, 先任研究員 (60222311)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードRNA結合蛋白質 / 翻訳調節 / 細胞増殖 / 細胞周期
研究概要

動物細胞内ではmRNAはつねに特定の蛋白質との複合体であるmRNPとして存在する。細胞質におけるmRNPの主要RNA結合コンポーネントとしてY-ボックス蛋白質がある。本研究では、Y-ボックス蛋白質がmRNAとどのような複合体を形成して細胞増殖にどのような影響を与えるかを検討した。まず、アフリカツメガエル卵母細胞の貯蔵mRNPを構成するY-ボックス蛋白質であるFRGY2蛋白質とmRNAとを試験管内でインキュベートすると、安定なFRGY2-mRNA複合体の形成が観察された。この複合体をウサギ網状赤血球ライセート無細胞系に添加したところ、その翻訳効率は裸のmRNAに比べて大きく低下していた。また、FRGY2との複合体の形成により、mRNAのRNase感受性が低下することがわかった。これらの結果は、このFRGY2-mRNA複合体は、FRGY2によってmRNAがパッケージされたものであり、母性mRNAを卵母細胞内で翻訳させずに安定に長期間保存するという貯蔵mRNPの機能を再現するものであることを示している。一方、体細胞でのY-ボックス蛋白質の機能を探るため、トリDT40細胞でのY-ボックス蛋白質(YB1)遺伝子破壊株を作成した。YB1蛋白質はDT40細胞抽出液中でmRNPおよびpolysome画分に検出され、翻訳調節への関与が予想された。このYB1遺伝子破壊株では、野生株に比べて細胞増殖速度の低下、および蛋白質合成能の低下が認められたが、細胞周期の特定の時期の遅延は観察されなかった。この結果は、YB1蛋白質が翻訳調節を介して細胞増殖に重要な役割を果たしていることを示唆する。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hattori, A. et al.: "Genomic organization of the human adipocyte-derived leucine aminopeptidase gene and its relationship to the placental leucine aminopeptidase/oxytocinase gene"Journal of Biochemistry. 130. 235-241 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Okuwaki, M. et al.: "Function of nucleophosmin/B23, a nucleolar acidic protein, as a histone chaperone"FEBS Letters. 506. 272-276 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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