研究課題/領域番号 |
13043057
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
稲垣 昌樹 愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 部長 (30183007)
|
研究分担者 |
後藤 英仁 愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 主任研究員 (20393126)
千葉 和義 お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (70222130)
永田 浩一 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 室長 (50252143)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
59,800千円 (直接経費: 59,800千円)
2005年度: 12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2004年度: 12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
2003年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2002年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2001年度: 11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
|
キーワード | 細胞周期 / サイクリン依存性キナーゼ / Plk1 / INCENP / Aurora-B / リン酸化 / 抗リン酸化抗体 / 中間径フィラメント / 細胞分裂 / cdk1キナーゼ / Plkキナーゼ / オーロラBキナーゼ / インセンプ / リン酸化反応 / キナーゼカスケイド / cdc2キナーゼ / 細胞質分裂 / ヒストンH3 / Cdc2キナーゼ / PP1 / ビメンチン |
研究概要 |
Aurora-B、Plk1(Polo-like kinase 1)などの分裂期キナーゼ群は、Cdc2(Cyclin-dependent kinase 1;Cdk1)とともに、分裂期を制御することが知られているが、その詳細は不明な点が多い。本年度の研究で、以下の2点を明らかにした。 1)Cdc2(Cdk1)によるINCENPのリン酸化反応の生理的意義 Aurora-Bの結合パートナーであるINCENPがCdc2によってリン酸化されること、および、Plk1がCdk1によるリン酸化反応依存性にINCENPと結合することを明らかにした。このPlk1とINCENPの結合は、分裂前中期から中期におけるPlk1の動原体局在に必須であることのみならず、分裂中期から後期への進行に重要な役割を担っていることを明らかにした。 2)Cdc2リン酸化ビメンチンを介した、Plk1の機能制御 以前に、Cdc2によってビメンチンがリン酸化されることは報告されていたが、その生理的意義は不明であった。今回、Cdk1によってビメンチンにPlk1が結合すること、この結合したPlk1は、さらに、ビメンチンをリン酸化することを明らかにした。このPlk1のビメンチンリン酸化反応は、Aurora-B、Rho-キナーゼによるものと協調しながら、中間径フィラメントの均等分配を制御していることが判明した。 上記2つの研究成果は、Cdc2(Cdk1)の基質のリン酸化反応を通じてPlk1の機能が制御されていることを示すものであり、分裂期におけるCdc2キナーゼカスケイドを解明するうえで有用な知見といえる。
|