研究分担者 |
丸尾 昭二 名古屋大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (00314047)
加藤 大香士 名古屋大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (90362285)
森島 昭男 名古屋大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (00358186)
長谷川 忠大 大阪工業大学, 工学部, 講師
長倉 俊明 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (40288577)
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配分額 *注記 |
47,200千円 (直接経費: 47,200千円)
2003年度: 15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2002年度: 15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2001年度: 16,600千円 (直接経費: 16,600千円)
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研究概要 |
マイクロケモメカトロニクスのでるマイクロ流の製作手法,輸送法,制御法,流体ネットワーク化に関する組織的な研究を行い,下記の成果を得た.具体的には,本研究代表者の生田が提案,開発してきた3次元マイクロナノ光造形法と化学ICチップを機軸にしているが,研究成果は今後の各種マイクロ化学デバイスに拡張可能な一般性が高いものである. 1.密着性の高い新型バルブを組み込んだ高耐久性・高性能マイクロポンプチップを開発し,チップ内で7時間の無細胞蛋白合成に成功した. 2.生化学や細胞生物学で必要不可欠な前処理用マイクロホモジナイザー化学ICを開発した.バイオ化学IC内部で培養した細胞を本チップで破砕し,有用タンパクを精製できる. 3.複数種の医療用光硬化性樹脂容器を試作し,細胞培養試験を行った結果,高い生体適合性を有する光硬化性樹脂を見いだし,さらに光硬化性樹脂製マイクロチャンバーの生体適合性を高めるコーティング剤を決定した. 4.各種化学ICを結合した生化学実験を行うため,ホルダーユニットとシリコンラバーフィルムを利用するカップリング手法を開発した.400kPa以上の高耐圧で液漏れが皆無である. 5.外部からの赤外レーザ照射により,水中のナノニードルを並進・回転2自由度で遠隔光駆動できる精密制御,および5-15fNの最大力制御の新手法を実現した. 6.1対10の能動分岐関係を持つ多方向分岐能動バルブチップの開発と実証実験に成功した. 7.グルコース濃度差により自律的にインスリン供給を行う浸透圧バルブをマイクロ光造形法で製作し,ラットを用いたin vivo実験により有効性を実証した. 8.生分解性樹脂用の3次元マイクロファブリケーションを開発した.分解能は50ミクロンで作製に毒性溶媒を一切用いず,完全な生体適合性が保たれる.
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