研究分担者 |
中里 弘道 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00180266)
山中 由也 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10174757)
湯浅 一哉 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (90339721)
太田 幸宏 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (60386597)
峰 真如 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (80434306)
宮本 学 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (80386622)
奥村 雅彦 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (20386600)
中村 博樹 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (40350483)
森田 健司 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (50339719)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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研究概要 |
研究代表者の大場は,太田とともに,散逸系カオスを確率状態拡散法に基づいて量子化し,量子-古典対応を擬似リアプノフ指数の計算によって定量的に識別するとともに,量子散逸系における半古典近似の開発を試みた.また,Kaneが提案した半導体量子コンピュータに関し,時間に陽に依存したSchrodinger方程式を可能な限り厳密に解いた結果に基づいて,これまでに提案されていた量子演算の構成法では,演算エラーが避けられないことを明らかにした. 中里・湯浅は量子ゼノン効果について環境自由度を考慮して再吟味し,対象系に頻繁な観測を施すことで“環境系"(有限自由度)が純化される現象(ゼノン型観測による状態純化)を発見し,その応用としてエンタングルメント抽出や量子ビットの初期化の可能性を示した.またLindblad型マスター方程式におけるKraus表示の解の導出法を開発した. 山中は,研究班メンバーの奥村とともに,中性原子Bose-Einstein凝縮に関し,空間並進対称性の破れた実験状況を考慮し,適切な基底状態の特定と非凝縮相を取り扱うための場の理論的手法を開発し,この系におけるGoldstoneモードの重要性を明らかにした.特に,得られた手法はWard-Takahashi恒等式を保持し,非同値真空が実現していることを確かめた. 山中・奥村・峰は,並進対称性が破れたBose-Einstein凝縮系でGoldstoneモードを扱う2つの方法の間の関係を明らかにした.また,並進対称性が破れたBose-Einstein凝縮系の外部擾乱に対する応答へのゼロ・モードの効果を有限温度下で評価する枠組みを提案し,数値計算によってその効果を調べた.
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