研究課題/領域番号 |
13202004
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
倉田 祥一朗 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90221944)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2001年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 器官形成 / 決定転換 / Notch シグナル / 発生プログラム / 異型再生 |
研究概要 |
本研究では、代表者が確立した器官改変系を用いて、器官特異性が決定されるまでに必要な遺伝子発現のカスケードと、それらの遺伝子間のクロストークを明らかにすることを目的としている。そのために、酵母の転写因子GAL4のターゲット配列UASをランダムに導入したショウジョウバエ系統(遺伝子サーチシステム)を用いて、複眼原基で活性化型Notchレセプターと同時に発現させたときに、複眼から翅、触角あるいは肢へと器官変換を誘導できる、UASの下流に存在する遺伝子を同定することにした。昨年度の結果より、器官改変が誘導される系統は全て、Notchシグナリングの活性化を伴わない場合、複眼の形成不全を引き起こすことが明らかとなった。そこで本研究では、Notchシグナリングの活性化を敢えて行わないで予備スクリーニングを行い、スクリーニングの効率化を図った。現在までに3645系統の解析を終え、複眼の形成不全を引き起こした系統について、Notchシグナリングの活性化を伴った場合に、器官改変を誘導するかどうか調べた。その結果、複眼が翅へと変換する系統を2系統、肢へと変換する系統を10系統、触角に変わる系統を22系統同定した。複眼が翅に変換する系統で解析を行い、Notchシグナリングが、異なるステップで、異なる遺伝子と共に働き、異なる遺伝子の発現を誘導することで、器官の改変を誘導することを明らかにした。このことは、器官形成のリプログラムのためには、多段階でNotchシグナリングが必要とされることを示唆している
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