研究課題/領域番号 |
13202020
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
工藤 明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (70178002)
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研究分担者 |
猪早 敬二 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (70302958)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2001年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | EST / メダカ / ヒレ再生 / ゲノムマッピング |
研究概要 |
1.ESTクローンとその解析 再生芽が形成され、幹細胞が分化開始する時期であるメダカヒレ再生3日目のcDNAライブリーを構築し、遺伝研において10000シークエンスが終了した。その結果8901個のシークエンスが得られ、そのうち3454種類の遺伝子が含まれ、1個しかシークエンスがなかったものが2323個あり全体の67.2%を占めた。 最も再生が盛んな切断後10日目のESTシークエンスとRNA in-situによる発現解析の結果、クローン13c18はヒレ切断2日目より発現を開始し、再生芽に特異的発現を示すことが明らかになった。さらに再生の進行に伴い伸張ヒレの先端の未分化な再生芽領域に継続的に発現を示すものの、未切断ヒレには発現は見られない。またこの発現パターンは再生芽形成に関与すると考えられるfgfr1に一致し、13c18は再生の開始に重要な機能を持っている。 2.メダカ遺伝子のゲノムマッピング (1)胸びれを欠くpl (pectoral fin-less)変異体と、赤血球の形成に欠損を示すwho (white out)変異体について、マッピングを行った。plはLG10に位置することがわかり、0.2cM以内の場所に3種類のDNAマーカーを同定した。whoはLG12にマップされ、0.5cM以内に位置するDNAマーカーを1つ同定した。plとwhoの原因遺伝子を同定するために、それぞれのDNAマーカーをもつBACクローンを単離して、染色体歩行を開始した。また心臓形成に異常を示すrbiやbhtについてもマッピングを試みている。 (2)血管で発現するfli、心臓で発現するtbx5、骨形成に関与するbmp1などの37個の遺伝子について、染色体地図上にマッピングを行った。現在解析中の突然変異の近傍にマッピングされた遺伝子はなく、原因遺伝子の候補は得られていない。引き続きESTのマッピングを進めている。
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