研究課題/領域番号 |
13202026
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
星野 幹雄 京都大学, 医学研究科, 助手 (70301273)
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研究分担者 |
曽根 雅紀 京都大学, 医学研究科, 日本学術振興会特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2001年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | ゲノム / 遺伝学 / 脳神経 / 神経科学 / シナプス / 分子生物学 / ショウジョウバエ / 行動 |
研究概要 |
シナプスに関わる諸問題の抜本的解決のためには、シナプスに局在する因子の同定と機能解析が不可欠である。しかしながら、全ゲノムの塩基配列が解読されても、遺伝子産物の神経細胞内における局在部位を指標にした網羅的なスクリーニングは容易ではない。本研究では、全く新しいアプローチとして、ショウジョウバエの遺伝学を用いてシナプスに局在する機能分子を網羅的にスクリーニングする。具体的には、シナプスに局在し、欠損変異体で行動異常を引き起こす、ショウジョウバエのHIGおよびSIF蛋白質の性質を利用する。本年度の実績としては、スクリーニングの準備段階として、HIG蛋白質のドメイン解析を行った。その結果、HIG蛋白質においては、第一補体結合ドメインが蛹中期におけるシナプスへの輸送のシグナルを含むのに対し、higの変異表現型をレスキューするためには、N末端部分を蛹中期に発現させることが必要十分であることがわかった。以上の結果から、HIG蛋白質上において局在シグナルとレスキュー能が分離可能であるということがわかり、その結果として、第一補体結合ドメインを欠く改変HIG蛋白質を、ゲノム上のシナプス局在因子をスクリーニングするためのツールとして用いることができるということが明らかになった。現在、この改変HIG蛋白質を用いたエクソントラップベクターを作成中であり、これを用いてシナプス局在因子を網羅的にスクリーニングすることによって、シナプスの諸問題にゲノム生物学的な視野からアプローチしていくことを目指す。
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