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小脳皮質変異マウスの発現プロファイル解析

研究課題

研究課題/領域番号 13202041
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

加藤 菊也  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (60194809)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2001年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
キーワード小脳皮質 / 遺伝子発現プロファイル / アダプター付加競合PCR法 / reeler / tambaleante / プルキンエ細胞
研究概要

マウス小脳皮質の生後発生過程に関して、これまで詳細な遺伝子発現プロファイル解析を行ってきた。本研究では変異マウスの発現プロファイルを正常のものと比較することにより、特定細胞種欠損時及び変性過程の分子的変化をあきらかにすることを目的とする。突然変異体マウスの供給元であるフランスパスツール研究所のGuenet博士との協議により、13年度はtambaleante(以下tblと略す,nervousと同じ遺伝子部位に変異がある別のマウス)とreelerについて解析を行った。正常小脳を対照として、合計2547個の遺伝子の発現量をアダプター付加競合PCR法で測定した。データ解析方法は、当研究室で行っている癌分類に関する研究により、標準的な処理方法を確立することができた。本研究でも同じ手法を使用している。遺伝子発現プロファイルの解析から以下の傾向が認められた。
1)小脳特異的遺伝子は、だいたい減少傾向。プルキンエ細胞特異的遺伝子は、tblでほぼ完全に消失している。2)受容体の中でGABA_A受容体alpha6サブユニット等小脳で重要なサブユニットは減少している。3)ATPaseを除くイオンチャンネル、トランスポーターは変異マウスで増加しているものが多い。4)シナプス関連及びグリア関連の遺伝子は変化しない。従って、グリアと神経細胞の比率に大きな変化はない。5)tblでribosomal proteinが増加傾向。thyroid hormone receptorが顕著に上昇。6)tbl, reelerでtumor necrosis factorが増加。特に3)5)6)は予想されなかった知見であり、これらの変異体の小脳変性過程のメカニズムの解析に役立つ。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Saito, Sakae: "Comparison of gene expression profiling during postnatal development of mouse dentate gyrus and cerebellum"Physiological Genomics. (In press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤菊也: "蛋白質核酸酵素 ゲノムサイエンスの新たなる挑戦"共立出版. 4 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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