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創るアプローチによる実験的ゲノム科学

研究課題

研究課題/領域番号 13202072
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関理化学研究所

研究代表者

磯貝 泰弘  理化学研究所, 生体物理化学研究室, 先任研究員 (00201921)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード蛋白質設計 / 実験室進化 / 蛋白質工学
研究概要

既存の天然蛋白質とは独立に新しい機能を持った人工蛋白質が設計できるようになれば、蛋白質の構築原理研究のみならず、その応用範囲は甚大である。本研究では、天然蛋白質の立体構造情報に基づいた合理的設計と実験室進化実験を組み合わせることによって、以下のような新規人工蛋白質の合成を行った。(1)新しく開発した分子設計用ポテンシャル関数を用いて、DNA結合タンパク質λCroの立体構造を安定化する人工的なアミノ酸配列を設計した。この配列をコードする人工遺伝子を合成し、蛋白質を大腸菌中で発現、精製後、生化学的な解析を行ったところ、ターゲットとしたダイマー構造をとっていなかった。そこで、疎水性コアの中に部位特異的ランダム変異を導入し、native PAGE解析により、重合状態に関してセレクションを行った。選択された人工蛋白質は、ターゲットとしたダイマー構造をとり、天然様の立体構造特性を示した。(2)蛋白質立体構造中のアミノ酸側鎖コンフォメーションと残基間接触の統計的解析から、構造特異性(単一性)の指標となる新しい関数(ΔS_<conf>^<contact>)を作製した。この関数は、これまでに報告されている天然および人工蛋白質の変性実験から得られたフォールディングの共同性(m値)と高い相関を示した。これを用いて人工グロビンの再設計・再合成を行ったところ、NMRによって検出される構造特異性が改善された。これらの結果は、理論設計と実験室進化実験を適切に組み合わせることによって、天然様の構造特性をもつ人工蛋白質が、天然蛋白質のアミノ酸配列情報とは独立に合成できる可能性を示す。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ota, M., Isogai, Y., Nishikawa, K.: "Knowledge-based potential defined for a rotamer library to design protein sequences"Protein Engineering. 14. 557-564 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 磯貝泰弘, 太田元規: "シリーズ・ニューバイオフィジックスII第9巻「生体ナノマシンの分子設計」"共立出版. 20 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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