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難聴遺伝子の解析による内耳聴覚・前庭の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 13204024
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

喜多村 健  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90010470)

研究分担者 岡村 洋沖  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50244372)
野口 佳裕  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50282752)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2001年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード難聴 / 遺伝子 / ヒトゲノム / ミトコンドリア遺伝子
研究概要

1.糸球体腎炎,先天性右耳瘻孔摘出手術の既往があり,オージオグラムでは右側に伝音難聴,左側は混合難聴を認め,左側は最大40dBの気骨導差を示すBOR症候群の症例を経験し,EYA1遺伝子変異の検索を施行した。その結果,エクソン7中の625番目の塩基がアデニンからグアニンへ変化し,コドン209でセリンからグリシンへ変化するミスセンス変異を認めた。
2.110家系でGJB2遺伝子変異を検索し,12%の13家系で遺伝子変異を同定した。劣性遺伝家系が8家系,優性遺伝家系が2家系,弧発性が3家系であり,遺伝子変異は,235delCが61%と変異の中では最多を占めた。
3.ミトコンドリア遺伝子変異を母系遺伝の難聴家系より同定した。さらに,ミトコンドリア遺伝子変異による難聴症例の側頭骨病理を報告し,内耳組織内の遺伝子変異の定量解析を行った。
4.ミオシンVIIA遺伝子変異が既知のDFNA11家系において,詳細な聴覚検査を施行し,全例が左右対称性の両側感音難聴を呈し,1年に平均0.2から2.1dBの聴覚閾値の悪化がみられ,DFNA11家系はミオシンVIIA遺伝子変異の表現型としては中等度であると報告した。
5.LacZをレポーターとしたトランスジェニックマウスのホモ接合体の内耳病理を解析し,聴覚閾値の上昇と相関したラセン神経節細胞の減少を同定した。一方,Six4遺伝子のノックアウトマウスの聴覚は正常で,行動異常もみられず,Six4遺伝子単独の変異は内耳機能に障害を与えないことを報告した。
6.低音障害型難聴の優性遺伝家系を同定し,7名の対象者の末梢血よりDNAを採取した。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tamagawa Y: "Nonsyndromic dominant hearing loss (DFNA11) caused by a myoisn VII A mutation"Laryngoscope. 112. 292-297 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Takago H: "A vasoactive agent enhances the effect of ATP on cochlear blood flow"Acta Otolaryngol (Stockh). 121. 130-134 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ozaki H: "Six4, a putative myogenin gene regulator, is not essential for mouse embryonal development"Mol Cell Biol. 21. 3343-3350 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kamiya K: "Mitosis and apoptosis in postnatal auditory system of the C3H/He strain"Brain Res.. 901. 296-302 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Fukuda S: "A family affected by branchio-oto syndrome with EYA1 mutations"Auris Nasus Larynx. 28. S7-S11 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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