研究課題/領域番号 |
13204030
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
下条 文武 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20126410)
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研究分担者 |
黒田 毅 新潟大学, 医学部附属病院, 医員
風間 順一郎 新潟大学, 医学部附属病院, 医員
坂爪 実 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (70334662)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2001年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | DNAマイクロアレイ / 発現遺伝子プロファイル / クラスタリング / 糸球体腎炎 / 腎生検 / ループス腎炎 / ネフローゼ症候群 / 腎疾患 |
研究概要 |
糸球体腎炎モデル(ラット半月体形成性腎炎)を用いてDNAマイクロアレイ(GeneChip^<TM> : RatGenomeU34A)解析の後、階層的クラスタリングを行った。その結果、細胞外基質と分解酵素(metalloproteinase)遺伝子群の同期した特徴ある発現が観察された。この中から、in situ hybridizationによって発現部位を確認し、病態形成に重要と考えたmetalloproteinaseの1つに着目して抗血清を作成、投与し、その役割を検討している(論文準備中)。また、尿細管障害部位では、OsteopontinとそのレセプターCD44の回復過程への関与を解明した。MRL^<lpr>マウス腎炎(ループス腎炎)では、発現が増強した遺伝子群のうち免疫機能分子の3遺伝子に注目して、in situ hybridizationによる発現部位の特定を行っている。これら2つの腎炎モデルでは、各々特徴的な遺伝子発現様式が観察され、疾患特異性が認められた。 一方、動物モデルでの解析を基に、当研究施設の特徴と言える豊富な臨床サンプルを利用して、ヒト腎疾患での解析を進めている。これまでにヒトの腎炎病変部にTh1型サイトカインを発現するエフェクターT細胞を同定し、腎細胞の炎症性変化を情報伝達系をターゲットとして抑制し治療的応用性を示した。またネフローゼ症候群患者検体(8例)の末梢血免疫細胞での発現遺伝子データを得、疾患特異的に発現する遺伝子群を絞りこんでいる。さらに、ラット腎炎モデルで針腎生検を行い、得られた1μg以下の微量RNAからmRNAを増幅(T7-based RNA amplification)してDNAマイクロアレイ解析を行った。wholeの腎組織から得た遺伝子発現プロファイルと近似したデータを得ることができ、ヒト腎生検標本での発現遺伝子のプロファイリングを進めている。
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