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グルクロン酸転移酵素多型による薬物副作用の予知法開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13204041
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

佐藤 浩  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90090430)

研究分担者 丸尾 良浩  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80314160)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードグルクロン酸転移酵素 / 遺伝子解析 / UGT1 / 遺伝子多型 / 薬物副作用 / 予知法 / 日本人
研究概要

肝細胞の小胞体に存在するUDP-グルクロン酸転移酵素は、薬物代謝の第2相に関与する主要な酵素である。本酵素はビリルビンやフェノールを基質とするグループと、主にステロイドを基質とする2群に大別されている。ビリルビンなどを基質とするグループは一つの遺伝子(UGT1)からスプライシングの違いにより、多数の基質特異性を異にする酵素タンパクを発現している。本研究はUGT1遺伝子から発現される酵素群の多型と、その多型が薬剤の副作用に及ぼす影響について、PCRによる塩基配列決定と培養細胞を用いた遺伝子発現系で検討し、同時に薬剤性肝障害患者の遺伝子解析を行い、得られた結果にもとづき、臨床応用できる副作用の予知法を確立することを目的として行った。その結果、以下の3点について明らかにした。1.UGT1由来の酵素について多型をしらべ、変異が酵素活性に与える影響にUGT1A1、UGT1A3については検討を終了した。UGT1A6,UGT1A10については多型の解析とその日本人での頻度の検討を終了し、現在多型により酵素活性がどの程度低下するかを培養細胞で発現ベクターを用いて検討中である。2.薬剤性肝障害を一定の頻度でおこす薬が、どのタイプの酵素で代謝されるのか、また遺伝的に代謝活性が低い場合に肝障害が起きるかどうかについても検討した。重篤な肝障害を起こす前立腺癌治療薬フルタミドの主代謝物2-アミノ-5-ニトロ-4-トリフルオロメチルフェノールがUGT1A1とUGT1A6で代謝されること、日本人に固有で比較的高頻度でみとめられるUGT1の変異(Y486D)が酵素活性を10%以下に低下させ、副作用発現に関与する可能性がわかった。3.DNAチップをもちてUGT1に比較的高頻度にみられる日本人に固有な変異が迅速に検出できることが確認された。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ishihara.K.: "UGT1 mutation and hyperbilirubinemia-Role of UGT1A1 mutation in fasting hyperbilirubinemia"J. Gastroenterol. Hepatol.. 16. 678 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ito.M.: "Effect of a conserved mutation in uridine diphosphate glucuronosyl transferase 1A1 and 1A6 on glucuronidation of a metabolite of flutamide"Eur. J. Clin. Pharmacol.. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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