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基本転写因子TFIIDに支配される標的遺伝子群の網羅的単離とそのプロモーター特性

研究課題

研究課題/領域番号 13206051
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関横浜市立大学

研究代表者

古久保 哲朗  横浜市立大学, 総合理学研究科, 教授 (10271587)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2001年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
キーワード転写因子 / 基本転写因子 / 転写制御 / 出芽酵母 / 転写調節機構 / マイクロアレイ / TFIID / TAF
研究概要

コアプロモーター構造を認識する基本転写因子TFIIDは、転写開始前複合体のアッセンブリーに際して核となる分子であり、転写調節因子から受け取った信号を転写量の増減へと変換する上で中心的な役割を果たす。我々はTFIIDサブユニット(TAF)の生体内機能について解析を進める過程で、TAF145のN末端に存在するTBP機能阻害領域(TAND)がTFIIDによる転写活性化の分子スイッチとして機能する可能性を見出した。またコアプロモーターの認識能に異常をきたすTAF145点変異体(N568Δ,T657K)を新たに単離し、これらの変異株においてはTATAボックス以外のコアプロモーターエレメントの認識に異常が見られることを示した。
一方、普遍的転写因子であるTFIIDあるいはSAGA複合体の標的遺伝子をゲノムスケールで同定するため、まず上記各種taf145変異株と野生株(対照)に対して独立に三回のDNAチップ実験を行い、二回以上の試行において正負2.5倍以上の変動を示した遺伝子を有意なTAF145標的遺伝子とした。その結果N568Δ,T657K,ΔTAND株において、それぞれ397,521,49個の標的遺伝子が同定された。これらの遺伝子群をさらに分類したところ、N568Δ,T657K,ΔTAND株において特異的に影響を受ける遺伝子がそれぞれ375,272,26個存在し、共通に影響の見られた遺伝子は15個のみであった。同様の解析をtaf61-1,2変異株についても行い、それぞれ429,511個の標的遺伝子を見出した。この場合も各株に特異的な標的遺伝子がそれぞれ220,302個、両株に共通のものが209個存在した。以上の結果は、いずれのtaf変異株においても、それぞれの変異によりTFIID(あるいはSAGA)複合体の異なる機能が損なわれたことを示唆している。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Tsukihashi, M.Kawaichi, T.Kokubo: "Requirement for yeast TAF145 function in transcriptional activation of the RPS5 promoter that depends on both core promoter structure and upstream activating sequences"Journal of Biological Chemistry. 276・28. 25715-25726 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] A.Kobayashi, T.Miyake, Y.Ohyama, M.Kawaichi, T.Kokubo: "Mutations in the TATA binding protein,affecting transcriptional activation,show synthetic lethality with the TAF145 Gene lacking the TAFN-terminal domain in Saccharomyces cerevisiae"Journal of Biological Chemistry. 276・1. 395-405 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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