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神経回路形成に伴うミエリン鞘形成過程での神経情報伝達系の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13210006
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

伊藤 悦朗  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80203131)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2001年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
キーワードグリア細胞 / cyclic AMP / CREB / PKA / オリゴデンドロサイト / 細胞分化 / ミエリン鞘 / 神経回路
研究概要

高次脳機能の発現機構を解明するためには,ミエリン鞘形成を伴う神経回路の発達機構を明らかにすることが必須である.本研究では,オリゴデンドロサイトによるミエリン鞘形成機構に着目し,その際に利用されている神経情報伝達系,特にセカンドメッセンジャー系(cAMPとカルシウム)がどのように使い分けられているのかを,転写調節因子であるcAMP response element binding protein (CREB)のリン酸化という点に的を絞って検討した.培養は分化に合わせて各種の成長因子などを加えた培養液を用いて行なった.分化段階は特異的に発現してくる抗原の抗体(A2B5,O4,O1,MBP)で区別した.オリゴデンドロサイトにおけるCREBの発現を,「リン酸化されている場合」と「されていない場合」との局在の違いに注意して,分化段階別に免疫細胞化学法によって調べた.その結果,分化段階の進行に伴って,CREBおよびリン酸化したCREBの発現量が増加することがわかった.また,発現しているCREBのほとんどがリン酸化されていることも明らかとなった.次に,細胞分化にはcAMPが重要であることから,オリゴデンドロサイトのCREBリン酸化の経路としてcAMP-タンパク質キナーゼAの系について検討した。その結果,未成熟なオリゴデンドロサイトではCREBのリン酸化はタンパク質キナーゼAに依存しているが,成熟したオリゴデンドロサイトでは,タンパク質キナーゼAには依存しないことも示された.従って,未成熟のオリゴデンドロサイトと成熟のものとでは,リン酸化に使われているセカンド・メッセンジャー系が異なることが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yukako Yamane: "Gap junctional channel inhibition alters actin organization and calcium propagation in rat cultured astrocytes"Neuroscience. (印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Hatsuki Shiga: "Ca^<2+> signaling regulated by an ATP dependent autocrine mechanism in astrocytes"NeuroReport. 12. 2619-2622 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kei Odai: "A thecretical study of electronic and structural states of neurotransmitters"Journal of Biochemistry. 129. 909-915 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Minoru Kubo: "Quantum chemical study of agonist-receptor vibrational interactions for activation the glutamate receptor"Journal of Biochemistry. 129. 869-874 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Takuro Tojima: "A cyclic AMP-regulated negative feedforward system for neuritogenesis revealed in a neuroblastoma x glioma hybrid cell"Neuroscience. 104. 583-591 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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