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高親和性コリントランスポーターの機能調節

研究課題

研究課題/領域番号 13210041
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

奥田 隆志  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00322040)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2001年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
キーワードコリン / トランスポーター / 単一塩基多型 / 免疫組織化学
研究概要

最近我々は高親和性コリントランスポーター(CHT1)をクローニングすることに成功した。そこでヒトCHT1遺伝子翻訳領域の単一塩基多型を解析した結果、トランスポーターの第3膜貫通領域に位置する89番目のアミノ酸IleからValへの置換(I89V)に対応する多型を見い出した。野生体(WT)と変異体(189V)のCHT1をそれぞれCOS-7細胞に発現させたところ、発現量は同程度であったがI89Vによるコリン取り込み速度はWTの40-60%であった。コリンに対する親和性は同程度であった。また我々はラット、サル、ヒトの中枢神経系におけるCHT1の発現分布を抗CHT1抗体を用いて免疫組織化学的に調べた。また前脳基底野初代培養細胞において種々の刺激によるCHT1の局在変化を調べた。高親和性コリントランスポーターの発現分布を調べるためCHT1のC末端に対する抗体を用いてラット中枢神経系における免疫組織化学的観察を行った結果、前脳基底野、線状体、脳幹、脊髄などに陽性の細胞体が観察された。さらに大脳皮質、海馬、線状体、視床、扁桃体、脳幹、脊髄などの神経終末に強いシグナルが観察された。これらの分布はコリン作動性神経のマーカーであるコリンアセチルトランスフェラーゼや小胞アセチルコリントランスポーターの発現分布とよく一致していた。ニホンザル脊髄では細胞体の他に前角や後角などの軸索や終末で異なる強度のシグナルが観察された。これらの結果から高親和性コリントランスポーターCHT1はコリン作動性神経に特異的に発現し、神経終末でアセチルコリン合成に寄与していることが示唆される。またラット胚前脳基底野初代培養細胞を用いてCHT1の局在を調べたところ小胞体や細胞膜などに分布しており、NGF、cAMP刺激などによって細胞膜へ移行した。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hidemi Misawa et al.: "Distribution of the high-affinity choline transporter in the central nervous system of the rat"Neuroscience. 105. 87-98 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Yasushi Kobayashi et al.: "Distribution of the high-affinity choline transporter in the human and macaque monkey spinal cord"Neuroscience Letters. 317. 25-28 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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