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自己運動の認識におけるミラーニューロンとAIP野ニューロンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 13210133
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関近畿大学

研究代表者

村田 哲  近畿大学, 医学部, 助教授 (60246890)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2001年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
キーワードAIP野 / 運動前野 / ミラーニューロン / ボディイメージ / 視覚運動制御 / 視覚フィードバック
研究概要

運動している最中に、自分がどのような運動を現在進行中であるのかを脳の中でモニターすることは、当然、運動の制御、学習にとって必要なことであるが、それのみならずボディイメージの形成さらには自己の認識ということまで関わってくる。今回の研究においてはこの自己の運動を脳がいかに認識しているのを調べるのが目的であった。平成13年度の科研費では、2次元のビデオモニターにてサルが自分の手の運動を見ながら物体をつかむシステムとともに、あらかじめ記録した手の動きの画像を動画としてタイミングをきちんとそろえて呈示するシステムが完成した。今後、サルの目線で見た自分の手の運動を呈示し、それに反応するニューロン活動を運動前野や頭頂葉にて記録する予定である。ミラーニューロンについては、現在までに暗室内の手の運動では明るいところと比較して反応が弱くなるニューロンが見つかっている。このようなことからミラーニューロンには、自己運動の認識に関わるニューロンがあると予測している。現在のところ、実際に他施設との研究協力にてF5におけるミラーニューロンの活動を記録中であるが、自分の手の動きの両像を見たときに反応すると思われるニューロンが記録されている。この実験では未だコントロール条件が十分ではないため、先に述べた動画呈示システムを叩いて、さらなる実験を行う予定である。
また、日本大学との研究協力にてヒトを使ったfMRIでの記録を行った。頭頂葉の前方部分(AIP野に相当すると思われる)が自らの手の運動のコマンドを遠心性コピーとして受けとり、今行われている運動をモニターしていることを示唆するデータが得られた。これは、2001年の北米神経科学会で報告した。今後は、視覚フィードバックと遠心性コピーのみある状態、体性感覚と遠心性コピーのみある状態、視覚フィードバックと体性感覚、遠心性コピーのそろった条件で手の操作運動にかかわる領域の探索をおこなう予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村田 哲: "ミラーニューロンとボディイメージ"数理科学. 39(12). 69-77 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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