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神経回路の再編成を制御する分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13210158
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関理化学研究所

研究代表者

浜 千尋  理化学研究所, 神経回路発生研究チーム, チームリーダー(研究職) (50238052)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2001年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
キーワードショウジョウバエ / Trio / Rho / DHドメイン / キノコ体 / 神経回路 / 軸索 / シナプス
研究概要

神経回路の再編成を詳細に見てみると、それは神経繊維の伸長と退行を伴なった新たな結合パターンによるシナプス形成を基礎としている。本研究では、軸索伸長ないしシナプス形成で機能することが示唆されたショウジョウバエTrioの解析を通して神経回路の再編成を制御する機構を理解することを目的とした。特に、神経繊維の伸長と退行という対立する現象が、発生プログラムによりどのようなシグナル経路のバランスに基づいて制御されているのかは興味深い問題である。Trioは、RhoファミリーGTPaseを活性化するDHドメインを2個持ち、またそれぞれの基質が異なったGTPaseであることが示唆されていることから、Trioは1種の分子で異なる2種のシグナル経路を共役的に制御することにより神経繊維ないしシナプスの伸長と退行を制御している可能性がある。そこでTrio分子の解析を行うことにより、神経回路の再編成を制御する分子機構のモデルを提示することを期待しながら解析を進めた。
Trioのalleleである3110変異は2つあるDHドメインのうちC端側のDHドメインを欠いたタンパク質を産生することが予想され、この変異株ではキノコ体の形成に異常が観察される。そこで、各ドメインの機能を解析するためにC端側のDHドメインに変異を導入してN端側のDHドメインだけが機能する変異遺伝子を用いてトランスジェニック系統を作成し、3110変異のレスキュー実験を行った。その結果、変異表現型は野生型に復帰することが判明した。このことは、TrioのC端側のDHドメインはキノコ体の形成には必要ではないことを示している。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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